パワーは無いよりあった方がいい | 電動バイク・EVスクーターユーザーブログ

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マイノリティな電動バイク・EVスクーターユーザーの日常体験記。
メインの愛車はキムコ「サンボーイ」から、アディバ「EM100」に乗り継ぎました。
情報少ない電動バイクについて調べたり体験したりしたことを記録していきます。

こんにちは。中免の教習車はスズキ「GS400」だったストロベリンです。当時は暴走族が好んで乗り回したことから、悲しいことに族車呼ばわりされた時期はありましたが、とても良いバイクでした。名車です。

 

さて、先般改めて面白い電動バイクとはどんなものだろうかと考えてみました。静かさ、振動の無さといった電動ならではのメリットはもちろんのこと、公道を走る乗り物に求めるものとしてはパワーを無しにやはり語れない気がしました。パワーと言いましても、とてつもない最高速とかではありません。いわゆる一般道を普通に走るにあたって必要なパワーです。

 

例えば、最速30km/hという軽量の電動バイクは30km/hで走れるのは平地だけです。緩やかな上り坂ではそれ以下で走ることになりますし、急な上り坂では押し歩くことになるでしょう。つまり、平均的に原付一種の制限速度である30km/hで走るには、50km/hぐらい出せるパワーがないと厳しいのです。

 

折り畳み式軽量電動バイクUPQバイク「me01」

 

これが原付二種なら80km/hぐらい出せないと一般道の制限速度60km/h平均では走れないということになります。生産中止の話もあるスクーテック「SZ552シリーズ」を除いては、電動バイクでそれだけ出せる原付二種は国内にありません。次は恐らくホンダ「PCXエレクトリック」まで出てこないかも。スペックが気になるところです。

 

私が乗っている「EM100」ぐらいのパワーが、本来の原付一種相当でしょう。平地で50km/h出せて、急な上り坂でもなんとか上がれるパワー。軽量な「サンボーイ」が最速43km/hぐらい(暖かい日で)で、橋などを渡るときの上り坂では35km/hぐらいまで落ちます。そうなると後ろから来ている車両が気になるレベルです。

 

人によるかもしれませんが、私の場合、自分が遅いと後ろが気になります。抜いて行って欲しくても、なかなか抜いてもらえない。抜くタイミングをうかがっている背後のぞわぞわ感がイヤなのです。意図して遅く走っているのではないからこそ、感じてしまうのかもしれません。

 

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ハマスタ店にあったバイクル「Z4」

 

そんな私が現行の電動原付バイクで乗りたいとしたら、バイクル「Z4」。この機種は原付一種ながら上記の条件をクリアしていますし、航続距離は制限速度での定地走行で50kmあり、最速は50km/hでスタートダッシュも結構効きます。着脱式リチウムバッテリーだし十分パワフルです。価格もこのスペックにしてはお値打ちとも言える22.8万円。

 

「BIZMO Ⅱ」の原型・明和製作所の「MELMO」

 

スペック的にはツバメイータイムの「BIZMO Ⅱ」「A4000i」ですが、価格が50万円近くになるので一般ユースとしてはちょっと厳しい価格になります。要は、バイクらしい電動バイクはお高いということ。一方、価格の高騰を回避するために、走る能力を削るという悪循環も普及を妨げている気がします。その点、バイクル「Z4」は動力性能に対してあっぱれな価格だと思うのです。