ジラゴンノの週末

鳴沢村のジラゴンノにあるセカンドハウス(ジラハウス)での出来事を綴り、その時々の富士山の写真などを掲載しようと思います。

行くぜ東北 雪深い中ノ沢温泉旅行(2/12)

2017-02-12 | 旅行
§温泉に行きたい

2/12は、娘が合宿で家にいないので、どこか一泊で温泉でも行こうと言うことになった。
最初は日本最古の温泉である西山温泉の慶雲館を予約していたが、ジラハウスの水道凍結問題で前泊が難しくなったため、別の温泉を探した。
たまたま新聞で「行くぜ東北 冬のごほうび」の広告を見て、三鷹の駅でパンフレット貰って検討した結果、猪苗代の中ノ沢温泉に決めて予約した。

これまでは列車を使って旅行に行くことは殆ど無く、全て車で移動する旅行だったので、立ち寄りたい場所の情報だけを確認しておけば良かった。
しかし、列車だと行き帰りの電車が決めれているため、歩いて行ける場所なのか、路線バスのバス停の場所は、バスの時刻表など事前に調査しておく必要がある。
猪苗代だと観光拠点が少なく湖畔か野口記念館周辺になるが、非常にバスでのアクセスが悪い。
そこで観光拠点を会津若松に変えたところ、さざえ堂、鶴ヶ城や酒蔵など多くの楽しそうな所が見つかる。しかも市内は「あかべえ」と「ハイカラさん」の2台の観光バスが巡回している。ネットでの情報検索も豊富であり、会津若松は観光に相当力を入れていることが分かった。
もう1つ車で無いことに不便さは、荷物をコンパクトにする必要があること。タブレットや追加の着替えなど持って行きたかったが諦めた。


§運転見合わせでキャンセルする?

出発の前日2/11にこの冬一番の寒波がやって来て、鳥取や敦賀などに大雪をもたらしたが、この影響は東北地方にも及んで、12日の朝、JR東北の運行状況を見てみると、郡山から猪苗代を結ぶ「磐越西線」が運転見合せ状態となっている。
ビュートラベル問合窓口に電話したところ運転見合わせの情報は掴んでおらず、その後、旅館からの電話で、猪苗代まで来れない場合は郡山まで迎えに行くとのことだったの、予定通り10時の新幹線に間に合うように家を出る。


§上野駅から東北新幹線

東京駅でも良かったが、乗換えが楽な上野駅でやまびこ133号に乗車して郡山へ。
社内は2人掛けシートは混んでいたが、我々が座った3人掛けシートはガラガラだった。約1時間10分で郡山に到着。
心配していた磐越西線だが動いているようで、会津若松から走ってきたと思われる雪まみれの列車はすでにプラットフォームに到着していた。


上野駅の新幹線ホームは地下深くにある。「冬のごほうび」のポスターを見ながら下る


向かいのホームの新幹線は全てが2階建てだった


色々な色の連結された新幹線が目の前を通るのでなかなか面白い


やっと我々が乗る新幹線が来た


2人掛けの席は混雑。2人で予約する場合でも3人掛を選ぶのが正解


郡山駅では会津若松行きの在来線が既に到着していた


途中、雪の多い地方を通ってきたことが分かる


§郡山駅からが大変

ほぼ時間通り郡山駅を出発。郡山の街中はほとんど雪が無かったが、猪苗代に近づくにつれ雪が多くなり、車外は吹雪の状態である。
列車も少しスピードを落としている、磐越西線は単線であるため、複線プラットフォームのある駅で上り列車とすれ違いしなければならないが、上り列車が遅れているらしく駅で停車する。
しばらくすると、「今度の運行状況を相談するためしばらく停車します」とのアナウンスがあったが程なくして出発した。
ところが猪苗代駅の1つ手前の川桁駅でまた止まり、今度は、雪によるポイント故障のため隣駅から除雪隊が来て除雪するまで運転見合わせの連絡が流れた。
おいおい、と思いながら先頭車両まで進んで線路の状況を見てみると、車両の前の線路は雪に埋もれて、その先には雪の壁があるおうに見える。

黄色いカッパを着た作業員2名がやって来てスコップで除雪作業を始めた。10分程でポイントがある所だけ除雪を行い作業員は居なくなった。
車内放送でポイントが復旧したので出発するとの案内があった。やっと列車は動きだし、結局1時間遅れで猪苗代駅に着いた。

途中駅の積雪は50cmくらい有りそう。しかも外は吹雪


この駅で上り下りがすれ違う


猪苗代の手前の駅で立ち往生。車外に出てみると、列車の前の線路が見えない状態だ


とても左側の路線を進めるとは思えない


ポイントでの除雪が終わったので出発。路線上の雪はそのままで前進



§猪苗代駅前で

猪苗代駅の外は吹雪だ。お昼を食べる予定にしていたわっぱ飯の店までは15分以上掛かるので諦めて、吹雪の中歩いて駅前の食堂に入った。
民家の土間を改築したような食堂でメニューはカツ丼とラーメンくらいしかない。
猪苗代近辺では、福井と同じくソースカツ丼が名物の様なので、ソースカツ丼とラーメンを注文する。
妻が店員に「メニューにあるもっきり七重郎って何ですか?」と聞きいたところ、「コップになみなみと注がれた地酒です」との答えに、それも1杯注文。
まず、グラスに注がれた七重郎(赤ラベル)がたくあんと伴に運ばれてきた。一口飲むと、コクがあってうまい。たくあんとの相性も良い。
次ぎに運ばれたのがソースカツ丼。まずカツの大きさにビックリ。丼から3切れ分がはみ出して上に乗せられている。
しかも福井のぺらぺらのカツとは違って分厚い。食べてみるとふっくらしていて美味しい。
次ぎにラーメンも来たが、何の変哲もないラーメンだが、食べてみるとしっかりした煮干しの出汁が聞いていてこれもとても旨い。
こんな駅前の小ささ食堂にも関わらず、意外に味もボリュームも満点の店だった。

吹雪の中、猪苗代駅に戻ると、ちょうど40分遅れで着いた次の電車に乗ってきた乗客を運ぶために待っていた宿の送迎バスが待っていたので、それに乗り込む。
そのバスで30分程走った所にある中ノ沢温泉は、さらに雪深い山の中だった。

1時間遅れで猪苗代駅に到着


駅前のあまの食堂に入る。外は吹雪いている


先客が1名ラーメンを食べていた。ストーブの近くに座る


メニューはとてもシンプル。右端のもっきりが気になった


やがて運ばれてきたソースカツ丼。このボリュームには驚いた


シンプルなラーメンだけどなかなか奥深い味付け



§温泉旅館へ

宿泊先は中ノ沢温泉の万葉亭と言う旅館で、回りを山で囲まれた静かな旅館である。
部屋のまどから、白く雪化粧した木立と軒先から長くのびた氷柱が見える。

宿のバスに乗り込む。猪苗代駅は融雪装置のお陰で雪は溶けている。外は吹雪


宿の玄関。全14室とこじんまりとした宿である


窓の外は森とつらら


長いつららは1m以上の長さ



§温泉街
少し離れた所に温泉街があると聞いて散歩に出かけた。
こぢんまりとした温泉街で、スキーの跡の立ち寄り温泉だろうか、大きな旅館では車が一杯だった。
しかし、雪がひどくなってきたので名物のその場で揚げてくれる天ぷら饅頭を買ってホテルに戻る。

お土産といったらここくらい


雪が引っ切り無しに降って来た


途中でUターンして先ほどの饅頭屋に入る



§貸切風呂

ここの貸切風呂は本館とは離れた所にあり、傘と長靴で雪の中を10mほど歩かなければならない。
3方が板で囲われて正面が解放されている半露天風呂。
この温泉の特徴は、PH2.0という酸性度の高さ。確かに嘗めてみると、酸っぱくて苦い。なのに使っているとどこかがヒリヒリすることなくお湯が柔らかい。
硫黄臭はするが白濁することなくほぼ無色。
お湯は熱かったが、舞い込んでくる吹雪の雪が顔に当たり気持ち良い。
時々湯船から出て、積もった雪の中に足を入れて体を冷ます。
なかなか面白い風呂だった。その後、長靴を履いて本館の大浴場に移動する。

雪かきされた道を進む貸切風呂がある


1方だけ開いておりここから雪が吹き込んで来る


着替えて外から一枚



§夕食

夕飯は、食事所の「たこぼうず」でいただく。
なぜ「たこぼうず」かと言うと、中ノ沢温泉地方の伝統的な、目と鼻が異常に大きいこけしを「たこ坊主」と言うらしい。
食堂の前にそのこけしが飾ってあった。
食事はどれも手が込んでいて見た目にも美しく、味や量においてもとても満足の行くものだった。

雪囲いやウサギなど見た目にも面白い


暖められているのは、白麹ベースのバーニャカウダ


会津地方の郷土料理の「こづゆ」はお祝いの席で食べられるらしい


お刺身もなかなか、左は豚の角煮


きのこ汁にはきのこがたっぷり


ウニがのった蕎麦の実入りの茶碗蒸し


ここでももっきり酒をいただいた。〆のご飯と漬け物


デザートはリンゴムースのイチゴ添え


これが「たこ坊主」。ちょっと怖い


外は雪は止んだが、とても寒い


部屋の外は夜間照明で木立と氷柱の共演



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