今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

まだ間に合うキャプテン翼ーー十分日記181

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ちょっとあれ見な

エースがとおる

すぐれものだと

町中騒ぐ

蝶々サンバ

ジグザグサンバ

あいつの噂で産婆も走る。

 

小学生時代の私に聞こえていたのは、こういう歌詞だ。

本当は「すぐれものぞと」、産婆ではなく「チャンバ」らしい。

チャンバが何かは不明らしい。

 

このオープニングでお馴染みのキャプテン翼の第四作目が今放映されている。

第三作目から声優が一新されたそうなのだが、第三作目を見たことがないのでよくわからない。

小学生のころ夢中になったキャプテン翼をどうして今見ているかというと、うちのかみさんが見たことがないからだ。昭和生まれ世代と書くと、昭和三十年代とか誤解しそうだな。昭和五十年代以降に生まれたものにとって、キャプテン翼、ドラゴンボール、スラムダンクなどは共有体験であり、そこを抜いては話ができない。

ドラゴンボールは正直言って見なくていい。共有体験なのであるが、作風がどんどん変化してしまって、どこが中心か分からない。陽性の性質を持つ、キャプテン翼を見れば、他の二作の基本構造はほぼ分かってしまう。だから、キャプテン翼くらいは見ておいた方が良いと思う。強い者と戦う舞台が宇宙まで行けばドラゴンボールだし、競技がバスケでおしゃれにして、登場人物の過半数をたらこ唇にすればスラムダンクだ。

だが、両者ともキャプテン翼の純粋性には勝てないと思う。

あまりアニメや漫画と無縁の女性でも十分に楽しめるし。

 

今は小学生編の一回目の明和FC戦が終わり、立花兄弟の花輪(秋田)戦に入ったところだ。トライアングルシュートが炸裂したところだ。そして石崎登場。

かみさんはキャーキャー言ってみている。まさか負けると思っていなかった明和戦で敗戦してショックを受けていた。その直後にこれがワールドカップ方式、グループ予選だと知って安堵していた。小次郎の強烈なシュートを顔面に受け、恐怖を抱いてしまった森崎を立ち直らせるために、翼は顔面ブロックをして、「ね、ボールは友達、怖くないよ」と言う、狂気のシーンで感動していた。

今更、初めてキャプテン翼を見るという人を見ると実に面白い。

 

予選で、「若林潰し」という技が行われる。相手選手数人が若林に突進していって怪我をさせるという、日大タックル事件を彷彿とされる技だ。

カードは出ない。

ルール範囲内だからだ。

抗議もない。

こういうのを見たあとで、「だからさ、あの日大の選手はさ、ラフプレーにもなってないの。へたくそなんだよ。選手生命は絶たれた? 当たり前だよ、ルール外であんなにへたくそなことやってたら」と思った。

それでも、翼たちは勝つのである。

だから、相手が汚いことをしても動じないのである。

マンガだから? 

日大の選手がやってることのほうがよっぽどマンガだよ。

要するに共有体験がなくなってしまって、ラフプレーのやり方もわからなくなったのかもしれない。

そこに強制があったかどうかはもはや分からない。

監督たちは抗議しているんだっけ?

ふうむ。こうなるとどっちが「盗人猛々しい」のか分からぬ。

 

日向小次郎は家計を支えるため新聞配達などをしている。

今作の中ではなぜか八百屋さんなどの荷物運びを手伝い、野菜をもらっているという不思議な設定になっていた。

本当はバイトが忙しいので、全国大会に出るまでは日向以外で戦うのである。

今回はバイトをしていることをぼやかしているので、なぜか日向が出ないという不思議な設定になっていた。

そんなに金がないのに、埼玉から静岡までシュート一本打って若林源三を威嚇するために遠征する。もしかして自転車で行ったのかな、と想像した。が、奴の隣にはアイツがいるのである。そう、沢田タケシ。一番けなげなのは沢田君だろう。

 

冒頭の歌詞は今作ではエンディングテーマ。

その話の活躍する選手によっては歌い手が変わる。

いままで、翼(基本)、若林、小次郎が歌った。

もしかすると来週あたりは立花兄弟か、石崎君が歌うかも。

そしてフィールドの貴公子三杉淳の歌声も聞こえるかも知れない。

 

とかく我々の世代は犠牲を強いられ、それでも不満を言わず戦うと言われているが、若い世代と比べ、確かにそういう側面があると思う。

それは若いころにこういうマンガを読んできたからだと思う。

今回のワールドカップの日本代表は中田がいたころに比べ、キャプテン翼のなかのサッカー選手のさわやかさが戻ってきたような感じがした。そのほうが強いということはやはりメンタルの根底にはこのマンガの影響がある気がするのだが。

それを良いこととするのか、悪いこととするのかは人によるのだろう。

私はあのまっすぐさやけなげさは悪いことではないと思う。

 

 

 

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