『鬼と行者さま』(総本山金峯山寺・画 松田大児 / コミニケ出版) | 近鉄八尾駅前にある鍼灸整骨院 東洋医学の事なら、いど鍼灸整骨院。

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はやいもので、1月も半ばを過ぎ、もうすぐ節分ですね。

 

今回は、節分にちなんで、こんな絵本を紹介したいと思います。

 

 

 

 

『鬼と行者さま』(総本山金峯山寺・画 松田大児 / コミニケ出版)

 

鬼と行者さま鬼と行者さま
2,052円
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むかし、むかし、山の奥のほうで鬼の家族が暮らしていました。

ある年、木の実も、獣もとれず、鬼の食べる物がなくなってしまい、みんながお腹をすかせていました。

そこで鬼のお父さんとお母さんは5人の子どもたちのため、人間の子どもをさらってきて食べようとしますが……。

 

 

 

 

 

奈良県吉野にある、金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂。

そこでは、毎年2月の節分に行われる「節分会・鬼火の祭典」の中で「福は内、鬼も内」と唱え、全国から追われた鬼を迎え入れ、仏法を説いて改心させる「鬼の調伏式」が執り行われます。

その「鬼の調伏式」の元話を絵本にしたのがこの本です。

 

金峯山寺の開祖・役行者は単に、人の子どもをさらう悪い鬼を懲らしめただけでなく、心を改めさせて慈悲をもって弟子とし、そばにおいて善い鬼となさしめました。

福を招くことは簡単ですが、鬼を仲間として招き入れることはとても難しいことです。

 

“正も邪も共生してこそ道”

『道』を『太極』と置き換えてもいいかも知れません。

私が、臨床にあたって常に大切にしている言葉なのですが、それとも通じている気がして心に沁み入る思いでした。

 

巻末の、“吉野歴史資料館館長 池田淳(きよし)氏の解説【遠い記憶】”、“総本山金峯山寺 田中利典(りてん)氏のあとがき”は大人向けの解説になっていて秀逸です。

 

 

 

節分時期に子どもはもちろん、大人にも、おすすめの絵本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総本山金峯山寺について
吉野山から大峯山山上ケ岳にかけての一帯は古くは金峯山と称し、古代より世に広く知られた聖域だった。

この金峯山に役行者神変大菩薩が白鳳年間(7世紀後半)に修行に入り、修験道独特の本尊・金剛蔵王大権現を感得された。

この姿を桜に刻んで、山上ケ岳(現:大峯山寺本堂)と山麓の吉野山(現:金峯山寺蔵王堂)に祭られた。これが金峯山寺の開創と伝えられる。

明治7年、明治政府により修験道が禁止され、金峯山寺は一時期、廃寺となり復職神勤するが、同19年に天台宗末の仏寺として復興。昭和23年には、蔵王堂(国宝)を中心に、金峯山修験本宗が立宗し、その総本山として今日に至っている。

山号は国軸山、宇宙の中心の山という意味を号する。

なお、金峯山寺を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は、その「文化的景観」の価値が認められ、平成16年、ユネスコの世界文化遺産に登録された。

 

絵本は『蔵王さまと行者さま』『蛙飛び』に続く第3弾。
 

 

 

 

 

 

余談

ちなみに、なぜ豆をまくのか。「邪気」を祓うというのはわかりますが、なぜ豆なのか…。

また、なぜ鬼は虎の皮でできた腰巻をしているのか…。

これらは、古代中国の哲学「陰陽五行説」に基づいています。

興味のおありの方は、ぜひ東洋医学をきっちりと勉強された先生に質問してみてください。

面白くて、奥が深いですよ!

 

 

 

 

 

 


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