「先生」─「患者」の関係 | 近鉄八尾駅前にある鍼灸整骨院 東洋医学の事なら、いど鍼灸整骨院。

近鉄八尾駅前にある鍼灸整骨院 東洋医学の事なら、いど鍼灸整骨院。

近鉄八尾駅[西口]すぐ 本物の伝統鍼灸を追求し、不妊、アトピー、喘息、頭痛、肩こり、
  生理痛、更年期障害、自律神経失調症、ガンなどの慢性疾患や難病の方々にご支持を頂いています。

今回は『先生』という言葉を中心に、「先生」─「患者」の関係について考えてみました。

 

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

『広辞苑』によると「先生」とは

①先に生まれた人。

②学徳のすぐれた人、自分が師事する人。

③学校の教師。

④医師・弁護士など、指導的立場にある人に対する敬称。

⑤他人を、親しみまたはからかって呼ぶ称。

とあります。

 

実際には自分の周りを見渡すと、「先生」という言葉は溢れかえっていて、政治家も、茶道や華道の師匠、寺のお坊さんも「先生」と呼ばれています。

 

そんな中で、私たち治療者は、④の意味で「先生」と呼ばれ、その役割を担っているわけです。

 

ついさっきまで赤の他人だった者どうしが、「先生」と呼ばれ「先生」になり、片方は「患者」になり、「先生」─「患者」の関係が生まれるのです。

 

学校には必ず卒業式があり、「先生(教師)」─「生徒」の関係は、「生徒」が卒業することによって終結します。

 

臨床における治癒過程においてもまた、「先生」と「患者」のユニットの分離が必要になってきます。いつまでもそのユニットに留まっていては、真の意味での治癒には至らないのです。

 

学校同様、「先生」─「患者」の治療関係に際しても卒業というものをいつも心の片隅に置いておくことも必要ではないかと思います。

それが「治癒」であればいいのですが、残念ながら「死」で終わることもあるかもしれません。

 

そして、卒業に至る臨床場面においては、「教え教えられる関係」「導く導かれる関係」「甘えられる甘える関係」「頼られる頼る関係」、そして「上下の関係」などの「順」な関係が展開さればかりでなく、時には患者が先生になったり、先生が脱先生化したり、或いは先生が患者の一部になったりという「逆」の関係が生ずることがあり、治療関係が危機的な状況に陥ることも多々あります。

 

しかし、そんな中でふと俯瞰的に眺めてみると、そこでようやく、膠着した直線的な「先生」─「患者」関係に風穴(かざあな)が開き、遊びや余裕が生まれ、健全な治療空間が生まれ、患者が一人の人として旅立つ日が来るのかも知れないとも思うのです。

 

 

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

今日、新しい中医鍼灸用のカルテが届きました。

 

さて、どんな「先生」─「患者」関係が生まれるのか楽しみです。

 

そして、卒業式はいつも「治癒」で送り出せますように……

 

 

 

 

 

 

「人気ブログランキング」にエントリーしています。
1日に1回 クリックして頂けると嬉しいです!

↡ ↡ ↡ ↡ ↡ ↡ ↡

 

 

 

 

 

 

『いど鍼灸整骨院 / 中医鍼灸治療室』のFacebookも適宜更新しています。

『いいね!』をしておくと更新情報を受け取ることができます。

Facebookはこちら →



いど鍼灸整骨院 / 中医鍼灸治療室
大阪府八尾市北本町1-1-7

TEL : 072-991-3366
http://www.ido-s.jp/