家庭料理はおいしくなくてもいい | 近鉄八尾駅前にある鍼灸整骨院 東洋医学の事なら、いど鍼灸整骨院。

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先日、料理研究家・土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』を読んでいたら、「家庭料理はおいしくなくてもいい」という一文があった。ちょっぴりびっくりする一方で、なんだか大きくうなずかされる言葉でもあった。

 

いろいろと意見はあるだろうが、土井さんの言わんとするのは、「家庭料理が、店で出されるもののように、いつもいつもご馳走である必要も、おいしさを追求したものでなくてもいい」という事なのだろう。

もちろん時間や気持ちに余裕があるときには、食材や調理法にこだわったっていいんだろうけれど。

 

ともあれ「家庭料理はおいしくなくてもいい」という言葉には、どこかしみじみと心を打たれるところがある。

 

 

 

土井さんの意図するところとは少し違うかもしれないが、「おいしかった家庭料理の記憶」を思い出そうとすると、なぜか「特別おいしかったとはいえない記憶」ばかりが次々に蘇えってきてしまい、それが家庭料理というものではないかと思えるのだ。そして、それらは結局のところ「究極においしかった記憶」ではないか、という気もしてくるのだ。

 

たとえば、お弁当だけをとってみても、「海苔巻いてるんか…」とツッコミを入れたくなるような焦げた“玉子焼き”、一本だけ異様に太い足の“タコウインナー”、異様にデカい“スコッチエッグ”…姉の作った、「隠し味に牛乳入れてみた。美味しいでっ!」と和田アキ子バリの言葉と共に供された、黄土色というよりむしろほぼ白に近い色合いの“カレーライス”(あ、もちろん皆さんがご想像通りのお味でした)。

 

そして、体が思うように動かなくなった母が晩年、忙しくしている我が家の為にと作ってくれた思いっきりしょっぱい“筑前煮”は、文字通り思いっきりしょっぱい思い出として昨日のことのように蘇えってくる。

 

 

毎日の家庭料理は、それほど劇的なことが起こるわけではない。けれどそこには実は、いつもこっそりと隠し味が潜ませてあり、私たちの記憶を豊かにしてくれる。時間がスパイスになり、じっくりと煮込まれることで特においしかったわけではない食べ物も、忘れがたい何ものかへ変化させる。もちろん愛情もないより少しはあったほうがいいだろう。

 

いずれにしても、たしかに「家庭料理はおいしくなくてもいい」、のかもしれない。そして、それらはときに「究極においしかった記憶」へと変わることも、ある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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