沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する「辺野古・大浦湾の埋め立てを止めよう!人間の鎖大行動」(基地の県内移設に反対する県民会議主催)が22日、米軍キャンプ・シュワブ前で開かれた。主催者発表で約2千人の参加者は国道329号沿いのフェンス約1・2キロに並び、手をつないで「人間の鎖」をつくり、四つのゲートを封鎖した。

新基地建設に抗議し、米軍キャンプ・シュワブゲート前で手をつなぐ「人間の鎖大行動」参加者=22日、名護市辺野古

 午後2時、ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表が「21年間闘い続けた名護市民にとっても印象に残る日になる。米軍基地、キャンプ・シュワブが県民から嫌われていることを示そう」と開会を宣言。参加者らは、時間がたてば溶けるという素材を使った千個の風船を大空に飛ばした。

 司会を務めた玉城愛さんは「辺野古新基地建設を絶対に許さないという強い気持ちが風船に込められている」と語った。

 地元の稲嶺進名護市長はあいさつに立ち、「この暑さは、ぎらぎらと輝く太陽と一人一人の煮え立つ思いだ。この思い、この頑張る行動は必ず権力に対しても大きな影響を及ぼし、われわれの願いをかなえさせる」と新基地建設反対を貫く覚悟を示した