2017-1119-man2657
万葉短歌2657 神なびに2469
神なびに ひもろき立てて 斎へども
人の心は まもりあへぬもの ○
2469 万葉短歌2657 ShuF300 2017-1119-man2657
□かむなびに ひもろきたてて いはへども
ひとのこころは まもりあへぬもの
○=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2619~2807、189首)の第39首。女。
【訓注】神なび(かむなび=神名火)[「神の来臨して籠る、土の高く盛り上がっている所」。03-0324(長歌)三諸乃 神名備山尓(みもろの かむなびやまに)、06-0969神名火乃 淵者浅而(かむなびの ふちはあせにて)、07-1125霞立良武 甘南備乃里(かすみたつらむ かむなびのさと)、など]。ひもろき(紐呂寸)[[常緑樹などを植え立てて、神の依り憑く所としたもの」。集中ここだけ。下記注]。斎ふ(いはふ=忌)[「我が身を清めて神に祈る意」]。
【編者注-ひもろき】『詳説古語辞典』は、同見出し語に「ひもろぎ」「ひぼろぎ」とも、として、(1)神籬(植物)、(2)胙(供物・食物)の漢字を記す。なお、胙(音読み:ソ)は膰(ハン)に同じ。