おじさん日記　～Okinawa Self-Diving Log～

子供が双子なのですが、双子といえば一卵性か二卵性かが気になるところです。うちの場合は「二卵性だと思うけれど一卵性かもしれない」というよく分からない状態でした。決め手に欠けていたのです。


図は大阪府立母子保健総合医療センターホームページより引用

双子と分かった時点で、膜性診断が行われます。これによって妊娠中のリスクや管理方法が変わってくる。胎盤が共有か別々か、部屋が共有か別々かで3つに分けられる。

MM twin：胎盤も部屋も共有。めったにないパターン。リスクは一番高い。
→一卵性確定

MD twin：胎盤は共有しているけれど部屋は別々。
→一卵性確定

DD twin：胎盤も部屋も別々。
→一卵性も二卵性もありうる。ただ、DD twinであれば約85%が二卵性なので二卵性の可能性が高いのです。

以上が生まれる前に分かること。

DD twinの場合は一卵性か二卵性かは分からない。でも性別や血液型が違うといった遺伝子による決定的な違いがあれば二卵性と確定する。

DD twinで性別も血液型も同じ場合、一卵性か二卵性かは分からないのです。DNA検査が一般的でなかった時代はDD twinの時点で「二卵性」と説明されていました。

うちの場合、DD twinで性別も一緒。血液型は調べていないので分からない。血液型検査は1歳未満は信頼性に乏しく、結果によっては両親の間で無用なトラブルを引き起こすので、現在は出生時に調べることはありません。

というわけで、うちの双子はDD twinなので二卵性双生児の可能性が高いけれど、二卵性だという決め手に欠けていたのです。それに加え、いろいろな人に「二人が似てきた」と言われることが多くなり（親も寝顔や横顔だと見間違えるし）、「もしかしたら一卵性かも」と思ってきたわけです。

もうこうなったら、一卵性か二卵性かを判断する方法はDNA検査しかありません。そんなこと知らなくても何の問題もないのですが、何か気になるし、調べない限りいつまでたっても分からないので、いっそのこと調べてしまえと思ってDNA検査を行いました。


料金は39,900円也。高い！でもDNA検査ですからね。仕方がない。
https://www.3stepsdna.com/services/twins/


こんな感じで頬の内側の粘膜を擦ってとってくるだけなので簡単。


厳重に梱包して郵送。こういう民間のDNA検査って親と血がつながっているかを調べる目的がほとんどなので厳重です。平和なのは双子鑑定くらいでしょうか。

で、2週間ほどで結果が来ました！

結果は、一卵性双生児！！計算は確率の掛け算なのでどうしても100%にはならないけれど、まぁ、100％です。


責任者のオジサンのサインと共に証明してあります。

膜性診断で「二卵性」と言われていたけれどDNA検査で一卵性だったという、マナカナと同じパターンですね。一卵性なので遺伝子は同じです。

自分の子供でないと言うのがはばかられますが(そして意図が伝わらないと大きなお叱りを受けそうですが)、一卵性双生児はクローン人間以上にクローン人間です。仮にある人のクローンを作っても、誕生した時点のクローンは赤ちゃんで、本人との年齢が全く違うため、遺伝子が同じでも見た目は全然違います。でも、一卵性双生児は同時に誕生するので、全く同じ遺伝子で全く同じ年齢の人間です。

遺伝子が同じでも顔や性格は違うので、人間って面白いなぁと思います。遺伝子が同じなので違うのは環境ですが、似たような環境で過ごしているのに性格が全然違います(顔も違うと親の私は思いますが、他の人から見ると同じに見えるようなので、やっぱりとっても似ているのだと思います)。当然2人は全く別の人間なので、個性を大切にして育てていきたいと思います。というより、それぞれ勝手に育っていくでしょう。

一応付け加えておくと、クローンは有性生殖ではなく無性生殖で作られるものなので、うちの子供はクローンではありませんし、この世界にクローン人間は今のところいないことになっています。