子育てと箱庭制作♪ | 子育て*自分育て*親子のこと〜公認心理師目指して勉強中です〜

子育て*自分育て*親子のこと〜公認心理師目指して勉強中です〜

公認心理師を目指して大学で勉強中です!
7歳の男の子と5歳の女の子を育ててます。



先月、カウンセリング学校の講座で

箱庭療法を体験してきました。




きっかけは、毎週楽しみにしている

Dr.倫太郎というドラマのCMで

堺雅人さんが箱庭の中に立っている

ジオラマのようなものを見てから

久々にやってみたくなり…



初めて受けた2年半前の時以来、

人生2度目の箱庭制作を体験しました。




ちなみに箱庭療法というのは

箱の中に砂が入っていて

そこに人形や模型などを入れて

自分で好きに世界を作っていく

表現療法で、



置いたものの配置などから

セラピストと共に自分の心を見つめていく、


自己投映法の一種でもあります。






(この記事、だいぶ長いので

ご興味のある方だけ読んでいただければ

幸いです…)





初めて作ったのは今から2年半前、

まだ息子が1歳3か月の頃で

下の娘は生まれていない頃、



養成講座のクラスメートと一緒に参加して

一人一人箱庭を作りました。





そして私の作品を見た先生に



「もしかして子供育ててる?

すごく時間に追われてるね~」


と言われ、



「え?箱庭見てわかるの?!」

と軽い衝撃を受けました。



その時

箱庭って面白いな~と思いました。





下の写真が2年半前に作ったものです。








ちなみに子育て中なのが伝わったのは

箱左下の家族の団欒のような

配置からだったそうです。




そして家庭での忙しさを指摘された理由は

置かれた物の多さでした。


私が使ったミニチュアグッズの量は

他の方の2、3倍の量でした汗



頭の中の忙しなさが

たくさんのグッズから伝わるようです…。





また気持ちの面では

「子育てなんだから忙しくて当たり前」と

どこか自分を律して頑張っていた時に


人から「忙しいでしょ~」と言ってもらえたことで


頑張っている自分を肯定してもらえたような気がして

嬉しかったことを覚えています。





ちなみに箱庭を作る時は

下の棚にあるミニチュアを

自分で自由に選んで置きます。











そして、初めて作った時から

2年半が経った、今回作った箱庭がこちらです。









写真が小さくてわかりづらいのですが、

更に物が増えています…!!





ただ、作った感想としては

私は前回も今回も

箱庭を作るのが楽しくて

仕方ありませんでした。




物を自由に選んで自分だけの世界を作る、


物を選ぶワクワク感が止まらなくて、


夢中でミニチュアグッズを選びました。




気の向くままに物を置き続けた結果

これができました。





子供の頃、シルバニアファミリーという

小さいお人形遊びが大好きで、

多分その時の楽しさを思い出している気もするし、



また私は子供の頃からなぜか

部屋の間取りを考えて間取り図を書くことも

好きだったり(今はもうやってないですが…)



とにかく一から何かを作ることが

好きなんだと思います。






そして作った後は、


先生から作った時の気持ち、

そこに物を置いた理由など

質問を受けます。





ちなみに先生は年配の女性で

表現療法のベテランです。

マイペースで大らかで、

とても面白い先生です音譜






まず先生に

「作った後、これを見て自分でどう思った?」

と聞かれ、



「うーん、物を置きすぎたかぁ、

欲張りすぎたなぁ…と思いました」



と言うと、



先生「まさに、そこなんだよね。

欲張り、って、自分でも思ったんだね。



欲求が多いのかなと

私は思ったの。



欲求って、何かが抑圧されてる時に出るのね。

何か自分に無理して抑えてること、ある?」


と聞かれました。





私は「欲求が多い」と言われた時

すごく恥ずかしくなり、


(先生は「恥ずかしがることではない」と

フォローしてくれたけど)


けれど思い当たる節はありました。





私は物欲はほとんどないのですが

「学びたい」「もっと人と関わりたい」


という気持ちはその時だいぶ強くて、


けれど思うように進めていない、

あるいはどこに向かったらいいのかわからない

というジレンマが大きかったように思いました。





無理をしているつもりはなかったけど、

箱庭には自然と出てしまうんだなぁと、


一人しんみりしました。。





ただ先生は

箱庭は良し悪しではなく

裏からでも表からでも解釈が出来る、


その解釈は自分次第で

自分自身に「なぜここにこれを置いたのかな?」と

「聞くためのもの」だと教えてくれます。

自分を責めるためのものではないと。




物が多いことも忙しさを表す反面、

エネルギーに満ち溢れていることでもあると。



こころに元気がない人は

置くものの数が少ないのだと。




そっかそっかぁと

思いました。





ちなみに箱庭は

5つのエリアそれぞれに解釈があります。

ただ柔軟性のある解釈法ということです。







ちなみに私はエリアのことは忘れていたので

意識して5つのエリアに分けたわけではありませんでした。



もう全て、ただただ直感で置いた結果

上のようになりました。





下で、エリアごとに自己分析してみます!


1:左上(倫理、思考、父性)







私はここには家族の団欒を作りました。


先生はここが一番手が込んでいて

豊かだと言ってくれました。


またベビーベッドやブランコも置いたので

「子育て真っ盛りなのがわかるね~」とも。




ただ「母性」のようなものは

右下のエリアなので

なぜ父性エリアに団欒なのかは

自分でも謎です。




ちなみにここに作った団欒を

1つの世界として箱一杯に作る人もいる中で、


私のように5分の1の1つとして作り

他にもエリアがたくさんあることは

視野の広さを表すのではないかと

言ってもらいました。


そうなら良いのだけど…。





2:左下(本能、直感)







ここは自分がいつかこの場にいたいと願って

カウンセリングルームを作ったつもりです。

まだ共に向き合う人の顔は見えていないから

誰も座っていません。


何かしらの意味で「おめでとう」と言いたくて、

テーブルにはケーキを置きました。








またその横には何故か

可愛い者たちも

集わせてみたくなりました。


赤ちゃん会議?




3:右上(社会感覚)







何故かここには綺麗な人を置きたくなって

お姫様のような人形がたくさんいます。




ここで先生に言われてハッとしたのは

この社会感覚を表す部分と

左上(1)に作った団欒の間に

大きなひまわり(=隔たり)があって、


両者が行き来出来ないようになって

いるんじゃないかとのこと。




また社会を表すエリアに

お姫様のようなファンタジーのものを

置いていることです。



(「社会にファンタジー!?

それ結構やばい状態じゃないか」と

ちょっと焦りました…)




社会から離れている、

社会に戻れないのではないかという

恐れがあるのではないか?と指摘されました。




専業主婦になってもうすぐ4年、

特に意識したことはなかったけど、

そういう部分もあるかも…。





4:右下(母性、家庭、感情)



上と同じ写真になりますが







右下には木と、動物の集いがあります。



先生には「馬やあひるといった穏やかな動物の中に

カバという肉食動物がいるのは何故だろうね」と

言われました。



そして穏やかな動物と猛獣が一緒に

何かを食べているね、と。




私はカバが猛獣だとも特に考えずに

本当に無意識に動物たちを選んだのですが、



そう言われてみれば…、



これは自分の中の荒さと穏やかさを

飼いならそうとしている

日々の心の表れかな…と思いました。





5:中央(全体性、セルフ)






ここには一番大事なものが凝縮されて

置かれるそうです。




この中には赤ちゃん用のブランコと、

一隻のヨットがいます。



赤ちゃん、子供は

今自分にとって一番大きな生きがいです。





またヨットは自分でもなぜ置いたのか

いまいちわからないのですが、




先生はどこか大きな海洋に

出ていきたいような気持ちなんじゃないのか、



また小さな池(砂をどかした下の水色)は

狭いけれど深い何かを探りたい気持ちの

表れではないかと

コメントをくれました。






5つのエリアについては

以上です!





その他にも

何故団欒の中は砂をどかして

水色の部分を出しているのかなど、


とにかく物が多いこともあり

先生にはたくさん質問してもらいました。





そして自分への問いは

尽きることがありませんでした。





自分自身に対して気付いていないこと、

また自分で自分を抑え込もうとしていることなど


やっぱり自分のことって

わかってない部分が多いなぁと

思いました。






箱庭という表現をする中で

気持ちがすっきりしたり

自分の無意識に気付けたり、



一見遊びのような療法にも見えますが

自分を見つめるという点では

非常に深い考察を得られるものです。





また今回の先生のように

経験豊富な方と一緒に見ていくからこそ

考察が深まるということもあると思います。





表現療法(アートセラピー)というのは

とても面白いものです音譜



ここまで読んで下さった方、

ありがとうございました!!