評価 (3点/5点満点)
防衛大では、国から指定された教育として、将来の幹部自衛官の任務、仕事を全うするために必要な考え方、時間の使い方、段取り術、困難な仕事を前にしたときの気持ちの上げ方など徹底的に指導を受けます。
この本では、防衛大の経験をもとに現在はチームマネジメント等のコンサルタントを行っている著者が、「決められた納期までにアウトプットの質を高める行動を繰り返し、最高のアウトプットを出す」ための仕事術・時間術を紹介します。
本書からも、日本一厳しい大学ということがひしひしと伝わってきますが、決して「気合」や「根性」といった一時的な精神論の押しつけを中心とした教育でもないことが分かります。
防衛大での規律や仕組み、その根底にある考えは、一般企業の仕事にも応用できるものが多いです。
【my pick-up】
◎閉鎖社会だからこそ取り組んだ「読書」
私は空いた時間は「読書」をするようになりました。ここで知りえた読書生活の経験は、のちの人生を大きく変えた。そう思っています。過酷な防衛大生活において、心が折れそうになったときに本に書かれていたアスリートの名言に救われたこともありました。「読書」のおかげで、外出できない平日でも、自分の「世界観」を広げることができました。