評価 (3点/5点満点)
絶対的な正解のない問題に立ち向かい、乗り越え、解決していくには「インプロ力」を鍛えること。
インプロ力とは、たとえ想定外のことが自分の身にふりかかっても動揺せず、冷静に頭を働かせ、そしてその場でのベストな解を導き出す能力です。
私たちが「インプロ力」を磨くことは、たとえば起業して成功する「ズバ抜ける力」を身につけることにもつながります。
この本では、ズバ抜けた力を発揮するために必要な20項目が紹介されています。
<問題をとらえる力>
本質力(表面的な視点にとどまらず本質を見抜く力がある)
転換力(視点や次元を変えた物事へのとらえ方がある)
ワクワク力(新しい情報や出来事に対する好奇心がある)
想像力(自分が経験したことがない事象に対する想像力がある)
<人を巻き込む力>
表情力(表情、目に輝きがあり、発声などがイキイキとしている)
振る舞い力(立ち居振る舞いの感じがよい)
リターン力(その場で起きたことに対する適切な打ち返しができる)
<行動力>
即動力(すぐに行動する力)
粘り力(結果が出るまで行動し続ける力)
積極力(働きかけられる側ではなく、働きかける側)
飛び込み力(自分の生活領域以外のコミュニティーに飛び込む力)
変化力(内的変化を強く望み、行動に移すことができる)
<人間関係>
相談力(問題が発生した際に自己完結せずにすぐに相談する)
素直力(指導者からの指摘に対して愚直に受け止め、即行動を変える)
約束力(いつまでに何をやるべきかの指示に対して期限や約束を守る)
オープン力(自分の現状についていいことも悪いことも隠さず明かす)
<仲間や家族の関係性>
発見力(ほかの人の優れているところから学ぶ姿勢がある、ほかの人の長所を見出せる)
指摘力(あるべき姿に対して、ほかの人に的確に指摘できる)
余裕力(仲間の成功を喜べる)
家族愛(親兄弟、祖父祖母など、身近な人への愛情や感謝、尊敬心がある)
本書でのポイントは、この世にたったひとりしか存在しない、かけがえのない自分自身の価値に気づくことではないでしょうか。ありのままが試される時代ですから、そのありのままをきちんと認識した上で、磨いたり、鍛えたり、場合によっては変化したりすればいいのです。上記の20項目は、まさにそのための方法です。
ぜひ実践してみて、先の読めないこれからの時代を楽しく、意気揚々と生き抜いてください。