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2018年97冊目『戦略参謀の仕事』

2018-03-06 20:44:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

いくつかの優良企業では、企業内での社長や事業責任者の機能の一部を代行する「参謀」役として経営視点での事業課題に取り組み、腕を磨き、社内からも信望を得ていく方法をとっています。しかし、日本においてそのような企業ではまだまだ少数。

この本では、企業と自身の成功を確実なものにする「参謀」役の本当の姿を紹介し、「参謀」役の基本的なスタンス、考え方、習得していったスキル、成功要因、失敗要因からのやるべきこと、やってはいけないことを明らかにしていきます。

トップの参謀役に求められるのは、五感をとおして現場を知り、問題があった時に「誰よりも早く、経営目線で最も的確な仮説を思いつくことができる」能力です。そして、改革の現場を率いなければなりませんので、ライン系の責任者たちからも信頼され、人望がある人材でなければなりません。そういう人材が、組織の壁を超えた改革に取り組むがゆえに、参謀役は、経営者としての腕を磨くことができるのです。<中略>必要以上に抵抗する人材をつくらぬように、常にリスペクトをもって、謙虚な姿勢で丁寧に関係部署と接する。必ず、ファクトベースの議論に持っていき、論点や積み残し課題をあいまいにしない。トップには、本件には最優先の時間をとってもらい、情報共有を行う。多くの企業から引く手あまたとなるプロフェッショナルな能力を持った経営者として育っていくのです。(P.425~427)

本書はすべて、実際に起きたこと、起きていることをベースに描かれています。

企業の参謀機能を強化することは、日本経済を活性化させる突破口となる日本式経営における本当のリーダーシップの姿を取り戻すことにつながります。そんな経営トップへの登竜門である参謀役をなるべく早い段階で担いたいものです。

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