磯に魅せられた白髪のカーネル釣行記

満天の星空と繰り返す波の音に癒され、50cm越えの尾長グレをいつの日にかと夢見るおじさんの釣行記。(プラス家庭菜園も)

米水津は沖の作バエで一夜

2014-12-10 | 磯釣り

北日本にシーズン初の大雪警報が出され寒波に襲われた12月7日(日)。1年ぶりとなる宇佐のN尾先輩との釣行です。ホームグランドは鶴見ですが、日曜で人が多いんで沖黒へ行きたいと熱望されます。そこで功明丸の御手洗船長に連絡を取ってみると、『AM0:00に北九州のお客さんが1組入っちょんけん一緒に沖黒方面に行くかえ!』と提案され、即承諾。

自宅をPM10:00に出て、出港時間の12:00の10分前にギリで港に到着。先客の2組はすでに船に乗り込んでいてエンジンが掛っています。『遅くなってスマセ~ン!!』と、港で待っててくれてた船長にお詫びかたがた挨拶済ませ、ドタバタで着替えます。若船長に荷物の積み込みまで手伝ってもらい、みなさんに挨拶しながら乗り込みます。船長は長ミゾ・洞窟・ウドバナと瀬付けして先客を降ろし、最後の私達に『カベ行くかえ?テラスに上がるかえ?』と提案。その提案は笑ってお断りし、沖の作バエへ上礁することにします。本日は大潮、満潮はAM7:00、下げオンリーの一日になりそうです。

 

夜明けまで寒空の下、岩の上で長ーい一夜を過ごします。上礁したAM0:30はまだ上げ潮が沖へ流れているはずなのでエギを振ってみることにします。が、しかーし、ワンドじゃないし潮ガンガン流れるし、予想通りとゆうか全くアタリ取りきりません、とゆうかわかりません。モイカ鍋でもと思って1時間ほど頑張ってみますが、やっぱりノーヒットでした(笑)。これでエギは3年連続ノーヒットです(笑)。N尾先輩が寒みぃー!火を焚こうや!とせっつくのでオガライトに点火、格段に暖まります。人は何故か火を見ると落ち着きます。真っ暗闇に赤く揺らめく炎が、あったかみと安心感を与えてくれます。去年2月だったか厳寒期の深島コータクでのつらーい悪夢のような瀬泊りが蘇ってきます、この時の教訓は”寒の瀬泊りにはオガライト”。今回、持参したのは正解でしたが、3本では少なすぎで、もっとも寒い夜明け前まで持ちませんでした(反省)。

 

 N尾先輩とは一年振りの同礁です、3月末退職後の近況とホームグラウンド鶴見への釣行など、簡易アルミ鴨鍋を二人で突っつきながらビール片手に話が弾みます。ホッカイロを忘れ『寒みー!、寒みー!』を連発していたN尾先輩、『オガライはイイ!』と感心し、えらく気に入って火のそばを離れません。糖尿病でアルコールストップ掛けられているようで『いいのう~、ひとりでグビグビ飲んで!』と恨み節を発しながら、一人鍋すすりコーヒ飲んでいます。オガライトの残り火も消え灰となるAM4:00まで釣り談義で時間を費やします。『まだ明るくなるのに3時間くらいありますね~!』なんていってると、突然『動こう!、動かんと寒み~!』といって元気に電気ウキ振りまわすといいだしたので、私は寝袋へ・・・・ほろ酔い気分で満天の星空みつめながらZu・zu・zu!。

  

AM5:30、岩場の寝心地の悪さと、シュラフの中に下半身だけ突っ込んでいたんで寒さもあって目が覚める。N尾先輩は電気ウキを振っているようだ。『なんか釣れたー?』と寝袋から這い出して声を掛けるが、超・寒みー!!。夜明け前は一段と冷えます。エギングする元気もなく、すごすごとまた寝袋に潜り込みます。

6:30過ぎからマキエを混ぜ込み、仕掛けを作ります。竿:アテンダー1.25号 530、道糸:1.75号にハリスは朝まづめ対応にワンランク太くして1.75号、4ヒロとってDear-G<00号>を通します。針は先のオーナ大会で使い切れなかった刺牙5・5号を結びます。

偵察に沖作の岩場頂上へ登り、船着きの釣り座を望みます。先輩のN尾さんが、ナイター釣りのまま左手に陣取っていますので、右手に入らせて頂くことにします。数投目、成丸さんのオリジナルムキミがさく裂します!!、幸先よく30cm超えのクロが当たってきます。

 太陽が昇っても気になるほどのエサ取りは現われず潮もゆっくりとした右流れで釣りやすい状況です。すこし風とウネリがあって海面はざわついていて、2度ほど南からのウネリにのった波が5m程の高さのある釣り座まで駆け上がってきてバッカン洗われそうになり足で踏んづけました。ビックリです!。

成丸さんの『秋磯は朝タナで開始!』を素直に実行して流していると糸ピン!です。今日は調子いいぞーと期待が膨らみますが、これ以降サイズが伸びません。

AM9:00過ぎ、左前方の沖気味へ投入し、流れに乗せの右手の沖へ伸びる沈み瀬まで流していると、グルグルとしたアタリ。クロとはちょっと違うずっしりした重みです。力強い抵抗でなかなか浮いてきてくれません、大御所の『引っ張りっこしたらダメよ!!』の鬼顔を思い浮かべながら竿絞ってると、海面に縞模様をした魚体が現われました。1.5号のハリスよもってくれーと祈りながら1発でタモ入れ成功、超焦りましたがうれしい1尾です。 

 

 10:00過ぎ、下げ潮が本格化してくると、00ウキで沈めたまましばらく流していると、ウキは右手の岩場を回りこんで蒲江方面から道糸が上がってくるようになり釣りになりません。若船長の指示どおり山越えして反対側へ偵察。蒲江方面に流れる潮に乗せられそうなので、竿とバッカンもって再度山越えで釣り座を移動。ところが、竿を出して見ると潮が一定していません、沖黒方面へ引かれたり、沖目を右横に流れたりフラフラした状態がつづきます、しかもエサは丸残り。次第に風も当たりはじめ1時間ほどで諦めて元の船着きへ戻ります。年を取ったのと、この体重では山越えはしんどい、マジデしんどかったです(笑)。

裏手から沖黒のウドバナから東のサラシ、警察バエを望みます。景色は最高・、でも北風が冷たい・・。

昼食後、場所交代で左側に釣座を移動です。地の作バエとの水道に向け走りだした下げ潮に仕掛けを流します。潮が激流のように流れはじめ、むっちゃ楽しく、なんか闘争心湧いてきてワクワクしてきます。ごっちゃんさんの『帯のようにマキエ打って、帯の中に仕掛けを入れること!』のことばを思い出しながらマキエをガンガン打ちまくります。大御所の竿操作をまねて引いては送って、潮の合流点からさらに流しているとゴツッンとゆう感覚でアタリです。潮の流れに逆らってリールを巻き取るんで相当に重く感じます。狙いどうりで楽し~い、なんて思ってたらヒットポイントは突き出た瀬より左手の奥じゃん・・・、このままじゃ道糸が瀬ずれしちゃう。ええいままよとカメの手が張り付く瀬を右端まで飛び渡って、がむしゃらリールを巻きます。やっと海面に姿をみせたのは良形のクロ、空気を吸わせたまではよかったけれどタモが無い!。そうなんです、あわてふためいてリール巻くのが精いっぱいでした(笑)。浮かせたまま引っ張ってタモのある元の位置へ戻ろうか、駆け上がりにズリ上げようか、と思案していたら打ち寄せる波で魚ごとカメの手の瀬で洗われ洗濯状態、あっけなくハリスプッチンでした(泣)。学習能力無いですねー・・・、取れないところで掛けても高切れするだけでしょ(笑)、今回ウキ無くさなくて幸いでした。

納竿前の14:00すぎ、下げ潮が少し緩みアテ気味の潮を瀬際を半遊動で流していると、0シブのウキがスパッと消え強い引きを楽しませてくれたのはコイツ、サンチャン・サンノジです、ガックシ!!。遊んで頂いた後は海にお帰り頂き、ちょっと時間が早いんですが戦意喪失。踏ん切りついてハリス切って道具を片づけ・清掃です。

 

功明丸が半島方面から船首をこちらに向けてやってきます。15:00、私たちを回収し、東のサラシからテラス・ウドバナ・洞窟・長ミゾ・長太と回ります。長ミゾの釣人のクーラーはズッシリ!、そこ以外はどこも数・サイズともに厳しかったようです。

 長ミゾの奥に見覚えの顔、先月のTeam鬼掛一文字懇親会でご一緒させていただいた池松さん(○○親父さん)です。『鬼掛九州ファイナルのBLOG見ましたよ!』とご挨拶。前日からの瀬泊まりだったそうですが、名手にしては満足できる釣果ではなかったようで『コマイ~です・風あたらんで天国でーす』と笑い飛ばしていました。またお会いしたらどうぞよろしくお願いします。

本日のmy釣果です、クロは35cm級を頭に4匹のみ。今シーズン、寒に入っても40cmオーバーはまだお眼に掛かれません(泣:グシュ!) 

 N尾先輩は両親が長洲の漁師だったDNAを引いているのでお魚さんの気持ちかわかるのか見事な半遊動釣法で40クラスのクロを後半バタバタ4~5匹掛けていました。クロが浮いてパターンにハマるとタナをしっかりとった半遊動は勝負が速いのかな~、見事なもんです。

日が昇ると思った程寒くなく、風も強くない釣座で一日楽しく過ごせました。急なお誘いに付き合って瀬泊りしてくれたN尾先輩、念願の沖黒へ上げてくれた船長、ありがとうございました。腕の違いもありますが、同日の7日に半島回りで50cm台が出たそうです。場所ムラもはげしいようですが、寒の大型グレに出会える季節がやってきました。船長また来ます。

来週14日はまた楽しみな大会があります、所属するクラブキザクラ大分の秋季大会がここ米水津で行われます。名手・実力者に加え若手も加わったバトルに、おいさんもはしゃぎまわれるのが楽しみで参加します、みなさんよろしくお願いします。

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« H26’オーナーカップグレ金勝... | トップ | H26'クラブキザクラ大分の秋... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほ~! (鉄ちゃん)
2014-12-14 17:28:39
『鬼顔』です(*^^)v 良い場所に上がりましたね。沖作は大好きな場所です。数年前、この時期に夜明け前にエギで10パイほど連ちゃんで釣ったことがあります。
下げは本流がいってワクワクしますよね。残念ながら取り込みができなかったようで残念でした。きっと50㎝はあったでしょうね(^_-)-☆
鬼顔のおかげです (カーネル)
2014-12-15 10:37:43
大御所、強い引きにあたると鬼顔が出てくるようになって何年になりますかね~!(笑)。初動はじめまだまだですが、今回は何とか上がってきてくたんで、鬼顔も笑っていました。早々の回復記念に本流つり同行させていただきます。

コメントを投稿