スペインでは他のカトリック国と同様、クリスマスを祝います。
それは12月24日のクリスマスイブのディナー(通常は家族と過ごします)に始まり、1月6日の東方三賢人の日で終わります。
スペインの伝統で特徴的なのは12月31日の大みそかを”ノチェビエハ Nochevieja”と呼び、1月6日を”ディア デ レジェス día de Reyes”と言います。
大みそかの夜には家族や友達とディナーととった後、夜の12時にはマドリードのプエルタ・デル・ソルの鐘に合わせて12粒のブドウを食べます。
この鐘の音はテレビで全国に生中継され、鐘の音に合わせて立て続けに12粒ほおばります。
良い新年を迎えるために食べるのです。
これは去年のTVE1で放送された中継番組。⇒★
もう一つご紹介したい習慣は1月5日から6日に日付が変わる夜に贈り物をするという事。
これは東方三賢人がイエスの誕生に贈り物を持って参じたように、一年間いい子にしていた子どもたちへ東方三賢人がプレゼントを持ってくるのです。
悪い子には炭が贈られることになっています。三賢人の日には子供たちは自分の靴をバルコニーに置いて、賢人たちへ子供がいることの目印とし、賢人宛にに手紙を書いて置いておきます。
ハロウィンと同じくサンタクロースの習慣もアメリカからスペインに入ってきていますが、子どもたちは東方三賢人の日をとても楽しみにしていて、スペインとしても国を挙げてこの”東方三賢人の日”の習慣を維持しようとしています。
各地方では東方三賢人の日のパレードが行われます。
これはマドリードの東方三賢人パレードの様子。
この1月6日の東方三賢人の日には特別なデザート”ロスコン・デ・レジェス”を食べます。クリームの中にちょっとしたサプライスがしのばせてあります。
クリスマスの期間を通して食べられるお菓子は、主にアーモンドと砂糖で作られるトゥロンです。今はいろいろな味のバリエーションがありますが、どれも美味しいです。
クリスマスの飾りといえばクリスマス ツリーですが、スペインでは他にもイエスの誕生シーンを表した”ベレン”という置物を飾ります。
各地でベレンのコンテストが開かれ、その出展作品は芸術そのものです。
子どもがいる家では、スペインのクリスマス キャロル、ビジャンシーコスvillancicosを歌います。その歌詞もまたイエス・キリストの誕生にまつわるものです。
この季節のスペインの大通りは、ライトアップされ、クリスマスの飾りやプレゼントなどを売るクリスマス・マーケットが開催されます。一番有名なクリスマス・マーケットはマドリードのマジョール広場のものです。
クリスマスシーズンののスペインにどうぞ来てください。驚きがいっぱいですよ。
★★★
この記事はスペインのサラゴサ在住、マリサ先生より寄せられました。
AHORAの講師は全員ネイティブで、ほぼ全員現地在住。
いろいろなスペイン語圏のクリスマスについても話せます。
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