TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

関東ふれあいの道 群馬32.33.29 その3

2018年04月13日 | Weblog
誰もいないので、激しく呼吸して激しく独り言をつぶやき、激しくパンをかじりながらひたすら行くだけです。

すると突然、薮の中でこれまた激しく動く生き物を感じました。
げっ!

大きめな物体が逃げていく音でした。

… ま、まさかね。
熊とにらみ合いになった経験がある僕は、まさかの場所での遭遇を恐れています。

あの時も「こんなところで!」という場所でした。

しかし、今回は逃げていく音がするだけではっきりと確認した訳ではありませんから。
『きっと大きめなイノシシあたりかな』程度でそれ以上考えるのをやめました。

そういえば『熊に注意』の看板出てたなー。

それでも気になるらしく、時折振り返っている自分がいました。

やがて吾妻山への最後の登りにさしかかりました。

ここで本格的に腰を据えてパンとコーヒーと甘いもの食べるんだもんね-。

ところが…。
恐ろしいほどのマシンガントークが僕の耳レーダーに反応を示しました。
反応レベルは山頂に近づくにつれてメーターの針を激しく振り切り、遂には煙をあげました。

そこにはマダームa(以降、マa)と捕虜マダムb(以降 捕b)が腰掛けていました。
まさに会話の縄に巻かれ、捕まっちゃった感じに見えました。

僕『こ、こんにちは…』
返事なし。
しばらくしてこちらを見る。
マa『あら、こんにちは。どこから?』
僕『茨城から来ました』
マa『あら遠いわね、で…どこから?』

ん? だから茨城ですって…

マa『どこから登ってきたの?』
あ、そういうことね。
『んーと… (地図を広げながら)上神梅駅からです』
マa『駅ぃ~? どれどれここに座りなさい』
と言って、自分の隣をペシペシ叩きます。

僕『(地図を指さして)このわたらせ渓谷鐵道の上神梅駅です』
マa『あら、何これ』
僕『か、関東ふれあいの道っていって、首都圏自然歩道のことです。今、神奈川県の三浦半島から東京埼玉を抜けて群馬に入ったところです』
マa『ふ~ん、そんなのがあるのね?なかなかいいじゃない』
僕『は、はい。各地のローカルな鉄道に乗ったり、これを歩かなければ一生見ることは無かっただろうなっていう名所旧跡や寺社仏閣、見どころをかすめながら関東を歩いて一周するんです』
マa『そういうのもいいわねぇ~』
僕『山にただ登ることに飽きてきたところだったので、楽しいです』
捕b『ふ~ん(といって深くうなずく)』

それからはお決まりの山トークでした。
この界隈の著名な山はだいたい登ってきた僕も、そのローカルな話についていくことが出来て嬉しかったです。

僕『さ、そろそろ行かないと。まだ時間もはやいからもう1コース歩かなきゃ』
すでに30分が経過しようとしていました。

マa『あらそうなの?じゃまたどこかで。私おしゃべりだから分かりやすいでしょ?』
僕『はい、お顔まで覚えました。またこの近くのコースを歩くのでお会いするかも』
マa『温泉入っていくといいわ』
捕b『私は温泉入らないの』
マa『あら、なんでぇ?私は入りたい方よ』
僕『僕も好きです。風呂上がりにそば食べて…』

マa『そういえば、わたらせ渓谷鐵道の駅に温泉がくっついてるわよ』
僕『今から小中(こなか)の駅から登っていくコースに行くんです。近くにありますか?』
マa『あるある、その小中駅にあるわよ』
捕b『あったわねぇ、小中駅のところに。確かあんまり綺麗じゃない感じだけど』
僕『綺麗じゃないのも、古いのもそれはそれで趣があります。じゃ今日はそこにしようっと』

そんなこんなで楽しい会話を交わして先へ進むことにしました。

ただ…
ゆっくりコーヒー飲んでパンを食べる時間がとれませんでした。
仕方なく歩きながらパンをかじることにしました。

吾妻公園に戻ってくると『チューリップまつり』の真っ最中で、とてもきれいに咲いていました。(画像)


その4へ続きます。
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