ドラえもんロードショー03：のび太の大魔境 : 滝番晟のロードショーひとりごと

だからぼくは弱虫なんだ
こころの中を探してみたけど
だってぼくの勇気なんか
ぜんぶ出してもこれだけなんだ・・・

第3回は
のび太の大魔境 です。

当時は
”川口浩探検隊”や”素晴らしい世界旅行”
などのTV番組が盛んで、ある意味冒険や
アフリカが身近（？）だったため
当時の年齢でも(小学校就学前後）すんなり
観れた感じがありますが、現在は予備知識が
必要かもしれない作品です。

ただ、自分が純粋な”ドラベンチャー”の作品を
あげろと言われたら、間違いなくNo.１です。

衛星写真に映ったアフリカ奥地
”ヘビースモーカーズフォレスト”に
たたずむ謎の巨像を目指して数々の苦難を
乗り越え冒険をするという、王道中の王道の
展開。

のちの映画版の役割分担や”お約束”が
確立されていった作品でもあります。
ドラえもんのポケット（秘密道具）を
使用不可とする、条件つきの展開。
ただのわがままないじめっ子・力持ちから
”漢”になるジャイアン
ラストのどんでん返しを思いつくなど機転のきく
行動をとるしずか
状況解説担当のスネ夫（のちにメカニック担当も兼務）

前半は人間社会の”イヌ”としてふるまい
のび太にかわいがられ、後半は謎の巨像がある国
”バウワンコ”のクンタック王子としての正体
を明かし、のび太とともに悪人に立ち向かうという
ピー助型＋ロップル型の二つの側面を見事に
満たしたゲストキャラペコ。

ラストの別れは、前二作とは違ってとても
華やかでおとぎ話のようなさわやかさと
不思議さです。

主題歌”だからみんなで”は、一見のび太の心の
ような歌ですが今回のジャイアンの心情にも
あてはまる歌のような気がします。

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