医者の私が、がん検診を受けない9つの理由

2017-04-10 | 
「学術的にがん検診の有効性を完全否定した、初めての本」ということらしい。若い頃から真面目に検診を受け、30代から一昨年までは毎年人間ドックにいっていた身としてはちょっとショックな内容だった。

世界中の膨大な患者データ、医学データのコンピュータ解析を、新潟大学医学部で長年行ってきた著者が「がん検診を受けない理由」として以下の9つをあげていた。
 1.いくら受けても余命は延びない
 2.推進派の「科学的根拠」は怪しすぎる
 3.検診を勧める世論は捻じ曲げられている
 4.レントゲン検査には明らかな発がん性がある
 5.受けると「過剰診断」の被害に遭う
 6.がんの運命は最初から決まっている
 7.定期健診は利益より不利益が圧倒的に大きい
 8.早く見つけても遅く見つけても効く薬がない
 9.がんは自分の努力で予防できる

ひとつひとつがふむふむと思わせる内容で、「8.早く見つけても遅く見つけても効く薬がない」などは近藤誠医師と同じ主張でより興味が湧いた。ただつっこみが不満なものもあった。パート職になってからガン検診は受けていないがなんとな安心した。「9.がんは自分の努力で予防できる」が心強い結論だと思う。ただ運動する人はガンになりにくいというのにはドキっとした(笑)


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12 コメント

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う~む・・・。 (みどり)
2017-04-10 21:19:51
早く見つけても効く薬がなくても、小さいうちに切除できるとは思うのです。
たとえば大腸がん。
検診を受けないフリーの職業の人が若くして死んでいるのをみるとやはり受けるべきではと思います。
過剰診療には、確かになるでしょうけど。
ちょっと血便で内視鏡ですからね。
でも納得代だと思います。
大腸がんの場合 (にゃんころりん)
2017-04-10 21:39:27
みどり さん  こんばんは。

大腸がん検診で「大腸がん死亡」は減少すると結論した調査データはいくつかあるらしいです。
でも、大腸がん検診で総死亡数を減らせるという根拠がどこにもないらしいです。
つまり大腸がん以外でなくなっているということなのでしょうかね。
このへんの違いが素人の私にはよくわかりませんでした。
他の本で読んだのは、大腸内視鏡検査でポリープがみつからなかった場合、アメリカのガイドでは次は10年後でよいといものでした。
ちなみに私が検査してもらった専門医は5年は必要ないと言っていました。5年と10年じゃ差は大きいんですけどね(笑)
また・・・まだ・・・ (デ某)
2017-04-10 23:57:24
この種の書が売れる!のですね。
「医者の私が」という枕詞?がなければ売れない書ではありますが・・・。
統計、アンケートの類は如何様にも結果を誘導、脚色可能ですから、
それをもって科学的?根拠とするには無理がありましょう。
少なくとも医者でなければできない分析、推論ではありますまい。
信じるか信じないかは本人次第 (にゃんころりん)
2017-04-11 15:03:32
著者は統計学の専門家なので、論文つまみ食いの近藤医師よりはその説に信憑性があるかなとは思います。
私は肺ガン検診を受けないことにしているですが、理由はこの本を読む前からCT被爆が怖いからです。
ただ、私や私の叔母達のように、ガンが早期発見されてすでに完治宣言されている者にしてみれば、あのまま放置していてもガンは進行しなかった???とは信じがたいですけどね。
とりあえず、私の場合は運動不足と肥満が予防への近道ということがわがりました。
そうかもしれないけど (pukariko)
2017-04-12 09:55:54
こんにちは。
統計学的にはそうかもしれないけど、心情的には
「ちゃんと検診を受けていたらこんなことには・・・」
と後悔しないで済むかも。

諦めと絶望でがっくりさせたあとに、
9番で自分の努力次第よ~ と、救いの余地を残しておく?
その努力がなかなか出来ないから検診に、となるのにね。
絶対ガンにならない自信があれば・・ (にゃんころりん)
2017-04-13 18:41:18
pukariko さん  こんにちは

著者によると「ほとんどのガンは自分と社会の努力で予防できる」と書いてあるのですが、社会の努力は個人では無理ですよね。
個人の努力だけ頑張っても難しいのなら、やっぱり検診うけとこうということになると思います。

ところでたまたま”やっぱり「がん検診」を受けなくていい理由という記事をみつけました。著者は医療系のライターです。
文春オンライン http://bunshun.jp/articles/-/1712
次は彼の近著「がん検診を信じるな」を読んでみようと思います。
Unknown (ねこLOVE)
2017-04-14 08:02:30
なったらなったで・・・。で、受けてないけどなりたくないよねえ。でも、過剰医療は困ります。けんさで、金目じゃないかとか、医療信じすぎとかも思うけど・・・・。

樹木希林さん見てると、そういう生き方もって。
Unknown (抹茶)
2017-04-14 16:11:30
はじめまして。
いつも楽しみに拝見しています。

私は、市民検診で初期の肺がん(1A)を発見していただきました。
検診だけお世話になってる病院で年一回のタダの検診だからと
気軽に受けたら、「昨年の写真とくらべるとなんか気になる。
別の病院を紹介するから胸のCT受けてみませんか?」と先生から言われ
それからとんとん拍子に?ことが進んで、ペット検査でも
転移しやすい悪性度の高いがんと分かりました。

手術を受けて4年目に入ります。
傷口は今も違和感がありますが元気に過ごしています。

私の場合、喫煙が原因なので「自分と社会の努力で予防できる」は大きくうなづけます。
なりたくはないけど (にゃんころりん)
2017-04-14 21:32:16
ねこLOVE さん こんばんは。

誰しもガンにはなりたくないけど、今時ペットですらガンになる時代なので、覚悟は必要なのかなとは思っていました。
思ってはいたけれど、いざ自分がガン宣告されたときは「なんで私が!!!」と思ったのでした。
でも、この年になったら、「ああ、またか~」と思えそうです。問題は検診うけときゃよかったと後悔しない覚悟があるかどうかだと思うんですよね。
はじめまして (にゃんころりん)
2017-04-14 21:39:55
抹茶さん こんばんは。

早期発見でよかったですね。肺ガンは見つかりにくいために治りにくいガンのひとつです。
4年目なら卒業間近ですから、あと少しご自分を大事に大事になさってお過ごしくださいね。

ところでヘビースモーカーの麻生副大臣が、喫煙者は減っているのに肺ガン患者が増えているとして、「喫煙と肺ガンに相関関係はあるの?」と発言したときは大きくとりあげられましたね。
私もかつて喫煙者でしたが、タバコの吸える場所が限られてきて、至福の一服が窮屈になってきたので
止めました(笑)
個人的には、タバコ吸っても肺ガンにならない人はならないし、なる人はなる・・・と思っています。

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