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『ドン・ジョヴァンニ』は、モーツァルトがイタリアの台本作家ロレンツォ・ダ・ポンテと組んだ「ダ・ポンテ三部作」の一つ(他は『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』)。誘惑した女性の父親を殺めたドン・ジョヴァンニが、その女性や昔の恋人に責められる間にも村娘にちょっかいを出して、遂には地獄に落ちるという顛末を、美しく活き活きとした音楽で綴るオペラ史上の最高傑作・・・と言うことである。

この映画は、イタリアの台本作家ロレンツォ・ダ・ポンテの視点で描かれている。相棒のモーツァルトは、ものすごい分量の音楽を病気を押して、追い詰められた状況で、傑作を次々に生み出すところは感動というか、奇跡、すごいとしか言いようがない。

ガーシュインなどもそうだが、30代にして亡くなるまでの作品の量がすごい。天才の特徴はその作品量にある。バッハもそうだし、現代ポピュラーの、今は亡きプリンス、スティービーワンダー、日本の矢沢永吉なども、実は膨大な作品量を誇る。

作曲、編曲の仕事は、感覚と思考力をフル回転させる上に、インスピレーションも必要、体調管理と、精神衛生管理、そして、感覚を研ぎ澄ませて、色々なヒント、思いつきをいつでも受信できるようにしておくのが良い。

この映画の歌い手や演奏が素晴らしいのは、現役のオペラ座のスタッフが出演したいたことだ。ルッジェーロ・ライモンディ、キリ・テ・カナワ、テレサ・ベルガンサ、ホセ・ファン・ダムなど、1970年代パリ・オペラ座の人気歌手による見た目も声も役柄にぴったりな演技と歌唱が素晴らしい。指揮は当時40代半ばのロリン・マゼール。演奏はパリ・オペラ座管弦楽団。

個人的には、ロレンツォ・ダ・ポンテの相手役の女性が可愛らしい。映像の素晴らしいのはもちろん、当時のファッションや髪型も丁寧に再現されていてすごいのだが、皆のカツラが、どうも作り物っぽくて頂けなかった。

そうだ、25年前のニューヨーク滞在中に見た、やはりモーツアルトのオペラ、フィガロが楽しかった。あらすじだけご紹介。

床屋のフィガロは、数日後に結婚式。婚約者は、あるお屋敷に女中として奉公しているのだが、殿様にモーション掛けられて困っていた。

そこでフィガロが一計を案じて、殿様を懲らしめようと画策。女あさりをする殿様にほっておかれた寂しい奥方も若いツバメを囲っていたのだが、その奥方に頼んで、喜んで秘密のデートに登場した殿様が会ったのは・・・以下略。

劇中に、志村けんのようなコント、ドタバタあり、切々たる歌唱ありの楽しいオペラだった。オペラがこんなに楽しいものだとはと目を見開かされた。カルメンも楽しかった。

ドンジョバンニのあらすじ

さて、明日は、サックス・マシーンズライブ、楽しいステージをお届けします。