貴布禰神社で尼芋奉納祭がありました。
かつて尼崎南部地域で栽培されていてジェーン台風のため滅んだものの地元の方たちの力で復活した「尼イモ」のことは結構知られるようになりました。
貴布禰神社では2010年から毎年収穫した尼イモや尼イモをつかったお菓子などを神様の御前に捧げる奉納祭がおこなわれています。
神前には三方に載せられた尼イモや茎のつくだ煮や焼き菓子、そして今年は初めてカレーまでお供えされました。
江田宮司さんの祝詞が奏上され、神社の氏子の方や尼イモ関係者が玉串を捧げました。宮司さんはご挨拶に「神社も生き残りをかけて・・・」と笑いながらおっしゃっていましたが、このように尼イモを通じて地域と神社がつながってきて、まちの伝統的行事になってきています。毎年10月第4日曜ということです。
神事の後、尼イモの焼き芋が皆さんにふるまわれ、イモごはんやイモ菓子の販売、市内で尼イモの栽培に取り組まれている方のお話を聞く尼イモトークや落語、そしてマリンバ演奏など、また子どもを対象にした芋ほりなどがありました。
追記:尼崎市では市制100周年記念した献立として、この尼イモを使った給食が全部の市立小学校と特別支援学校で提供されたそうです。メニューは尼イモご飯や尼崎産の小松菜を使った料理、尼崎産の米粉によるマフィンなどで、市長の日記10月20日に試食会のことが書かれています。