娘はお粥を嫌がった。
「入院のことを、思い出すの」
と言う。
昨年12月の入院中。
食欲は回復したはずなのに、
味や食材の問題で食べられなかった病院食。
それを象徴していたのが、
大量の味のないお粥だった。
「お粥と言っても、ちゃんと出汁もとっているし、味もついているよ。雑炊みたいなもんだよ」
妻の説得にも、首を縦に振らない。
が、雑炊と聞いてピント来たようだ。
「パパ、あれ作って!」
47回目の誕生日を迎えた寝起きのおっさんに、注文が入った。
↓これが「あれ」。
海苔
鰹節
胡麻
クリームチーズ
胡麻油
醤油
これを混ぜたもの。
もともとオツマミ用に作ったものだが、
後に雑炊などの薬味に転用したいた。
お粥に乗せて
ようやく食べた。