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英検1級までのまとめ

2017-03-02 | 日記
以下に書くことは僕のきわめて個人的な見解であり
世の中に確立されたいかなるメソッドも否定するものではない。
英検1級という山のピークへのアプローチのひとつのルートに過ぎない。

英検準1級までの経過は以下のとおり。
中学1年(5年間)で英検準1級 まとめ」を参照されたし。
ただ、英検2級から準1級を越えるあたりの補足を少し。
英検2級という級は曲者(くせもの)で
長文を読む為の構文把握能力や背景知識がなくても
語彙や文法、ヒヤリングがそこそこできれば受かってしまう級である。
長女が受けたころは6割の正解率で合格ということだったから
当時の長女のような小学生の高学年はもちろん
社会常識どころか日本語さえも覚束ないであろう低学年であっても受かってしまう。
長文も1点、語彙も1点、文法も1点、ヒヤリングも1点ということだから
つまりは合格といってもその能力には千差万別があり
ここに次の級へのチャレンジでつまずいてしまう原因もある。

英検準1級、および英検1級の第1問をご存知のことと思う。
見たこともない単語が選択肢の中にたっぷりとあったのではないだろうか。
(選択肢の単語はほぼ知っているという方はこれ以降を読まれても無意味だと思う)
英検2級のときに語彙、文法で合格したという方がその戦術をそのまま変えないとすれば
「出る順パス単」などの退屈な単語帳と膨大な時間にらめっこするという
果てしない単語の海の旅を強いられることとなる。
それが悪いとは言えないがより効率よく短時間で準1級、1級と狙っていきたいのであれば
英検2級では長文読解を苦手とせずバランスよく全体8割以上での合格を目指し
準1級、1級では長文やリスニングやライティングなど
第1問の語彙、文法以外の部分で点数を稼ぐという戦略が妥当であろうと思う。
そのための長文読解をより確かなものにする為には構文把握は欠かせない。
英語は従属節や関係代名詞で次から次へと説明をつないでいく言語だから
主文を見抜かぬままにだらだらと読んでいてはセンテンスが4行~5行と続いていく長文では
何を言っているのかもわからなくなってしまうからだ。
そこで「英検準1級のまとめ」にも紹介した以下の本である。



もちろんこれでなければいけないということはない。
類似の参考書もあまた出ていることと思う。
構文と一度はしっかりと向き合い、長文読解の為の基礎を作ろうということである。

以上の基礎が出来上がり2級で十分な成績が取れれば
これも「英検準1級のまとめ」とオーバーラップするが
後は長文読解の為の単語力と背景知識固めということになる。
長女の時は以下の本を約10ヶ月で仕上げ英検準1級へとたどり着くことができた。
時間にすると1日30分で約150時間ということになるだろうか。
本には同性婚や中絶などアメリカでは政党を挙げて議論となっているテーマも含まれている。
長女は当時中1ではあったが
「清も濁も」ともに合わせ呑みながら
やはり「清を吞みこむ」人になってほしいと言う強い信念があったので
我々大人の社会のいかなる部分も覆い隠すべきではないと僕は思っていた。
従ってそれらの問題にも僕らは真正面から取り組んだ。
もちろんそんなことも含めたあらゆる知識が背景知識となる。
英検1級の論述や面接ではそういった知識を踏まえた議論を要求されるのである。



さて、準1級から1級までは1日30分で2年間、約300時間を費やしたのか。
1級レベルの背景知識と単語力を身につけるために我々は以下の参考書を使った。





というかCD音源つきの英検1級用の廉価な教材などこれら以外にそうそう無いのである。
上記を最初は1日1トピック、2周目は1日3トピック、3周目は1日5トピックと
ペースを上げながら精読とCDのフォローイングをセットに繰り返していった。
そして3周もやると飽きてきたので



を開始して最後のページにたどり着く前に英検1級の1次試験を通過していた。
作文や2次試験の対策は過去に取り上げているのでそちらを。
そうそう、ヒヤリング対策については別途にNHK語学サイトの
「ニュースで英会話」のトピックを週に一度まとめて聞いて
キャスターの英語のフォローイングもセットで行った。
NHK WORLDのキャスターの皆さんの美しい英語は最高の教材となろう。
それから英検過去問による定期的チェックは必須となる。
弱点を常に把握し積極的に対策を打っていくことが大切である。

最後に、よりタイムリーな時事問題への対策にもなると思うが
ニューズウィークという週刊誌はかなり質の良い記事を提供してくれる。
長女は中1の冬からこの週刊誌を愛読している。
日本のマスコミのかなり偏った意見で凝り固まっている頭をもみほぐすためにも
子供には質の高い様々な情報に触れさせるべきだと思う。
グローバリゼイションとローカリゼイションは今回長女が2次試験で選んだトピックだった。
教材の中にそのテーマは無いことはなかったが
生きたニュースに勝るものではなかったと思う。