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朝鮮半島に戦雲拡がる 空母カールビンソン、攻撃団を構成しシンガポールから出航(宮崎正弘国際ニュース早読み)

2017-04-11 | アメリカ情勢
4月7日、フロリダ州パームビーチのトランプ大統領の別荘で、米中首脳会談と夕食会のあと、もう一つの決定がなされた。

翌4月8日、シンガポールを母港とする米空母「カールビンソン」が攻撃団を編成して出港し、西太平洋に向かったと発表された。

海軍は目的地を発表していないが、北朝鮮の近海海域を目指している。
 
通常、米海軍の空母1隻には駆逐艦、巡洋艦など5隻の護衛艦艇を伴い、さらに潜水艦と補給艦、敵潜水艦探知用のヘリコプターが帯同する。したがって空母一隻の移動は、艦船の多くを伴う大移動となり、「攻撃団」を編成する。

カールビンソンは老朽艦の部類にはいるが、1974年に就航。排水量10万1千トン、全長333メートル、幅76・8メートル、乗組員5600名、搭載機90機。

まさに動く空軍基地だ。リムパックにはたびたび参加しているほか、同艦が有名なのは2011年5月2日、パキスタンに潜んだアルカィーダの首魁オサマ・ビン・ラディンを殺害したときに、その遺体を収容し、海葬したことである。

世界のメディアはシリアから朝鮮半島へ焦点を移しつつある。

米国も北朝鮮もともに戦争を起こす気はないが、偶発事故には即応しなければならない。まして4月15日は金日成生誕150年にあたる。在韓米軍は3万人、戦術核の持ち込みも再検討され、また米軍家族の避難訓練も開始された。

3月からは在韓米軍と韓国軍の合同軍事演習がかつてない大規模なスケールで展開されており、いつでも攻撃できる態勢にある。

また4月9日、米東海岸ヴァージニア州沖合で新型空母ジュリーフォードの航海演習が開始された。2017年3月9日、トランプ大統領は異例の防衛費10%増大を発表したが、場所は、この新型空母の甲板だった。
 
空母「ジュリーフォード」はハイテクの固まりのような次世代空母と言われ、建造費は130億ドル。搭載機も新型ジェット機やステルスが主力となると言われており、これが実戦配備されると米軍の空母は12隻態勢に復活する。

総排水量10万1千トン、最大速力30ノット、乗組員5600名。全長333メートルと、ここまではカールビンソン級と同じだが、横幅が41メートルの細長く、原子力エンジン二基、カタパルトは電磁式で、かなりの機能がオートメーション化されている。研究開発費だけで50億ドルもかけた虎の子である。

トランプは現有277隻の海軍力を、350隻態勢にすると国防力強化を打ち上げている。 

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