中山世譜
流球の歴史書をサラ・さらっと、紹介します
中山世譜とは
沖縄最初の正史羽地朝秀によって編纂されたもので
『中山世監』を蔡鐸(さいたく)によって漢文で訳し
記事の増加と訂正して
1697年から1701年にかけて完成した
俗に蔡鐸本といわれている
琉球開闢説話による天孫王統に始まり
舜天王統から第二尚氏王統の
十二代目尚益王(1710年~1712年)
まれの王家の実績と系譜が記述されている
中山世譜は歴代国王の伝記を中心としているが
中国明王朝との関係特に朝貢関係を詳細に記されている
正巻五巻、附巻一巻に加え尚豊王の子
二人の伝を収めた附巻一巻
七巻七冊から成っている
蔡鐸本は正附両巻から成っているが
正巻は流球と中国の関係の記事を中心に記述され
附巻は、琉球と薩摩藩との関係が記されている