教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

天木直人のブログ その気になれば国会の安保論争は面白く出来る

2017年12月04日 14時26分01秒 | 国際・政治

その気になれば国会の安保論争は面白く出来る

2017-12-04

 きょう12月4日の毎日新聞「風知草」を読んで、その気になれば国会の安保論争は面白くできる事を知った。

 特別編集委員の山田孝男氏が書いている。

 この間来日したトランプ大統領は、「F35は世界最高の戦闘機だ。買えば日本は安全になり、米国は雇用が増える」、そういって武器を売り込み、安倍首相はそれを買わせられた。

 しかし、トランプ大統領は大統領選挙の時は、F35の事を、「性能が低いうえに割高で、計画も遅れ、制御不能の戦闘機だ」そういって、自分が大統領になったら白紙にすると言っていたと。

 そして、大統領になった後も、ロッキード社に値引きさせたと。

 そういえば確かにそう報道されていた。

 もし野党の政治家たちが少しでもこの事に気づいていたら、安倍首相を追及できたはずだ。

 安倍首相は答えに窮したはずだ。

 そしてまた、山田氏は次のように書いている。

 先週の予算委員会で民進党議員が安倍首相に迫った。

 「F35の調達は米国本位(対米従属)ではないか」と。

 しかし、F35という機種も、調達方式も、決めたのは6年前の野田民主党政権だったと。

 もしこの事を自民党の政治家たちが一人でも覚えていたら、すかさずその民進党議員に野次ればよかった。

 たちどころに民進党は恥をかいたに違いない。

 さらに山田氏は続ける。

 F35の魅力は、敵レーダーに捕捉されないステルス(隠密)性にある。

 そして、ステルス戦闘機の魅力は、敵地深く侵入して爆撃、ジャミング(電波妨害)する機能にある。

 しかし、この事をあけすけに言えば専守防衛の逸脱と責められるから、政府は説明しない。

 そして、戦闘機は数十年間使う。

 この間に、憲法9条の改憲が行われ、「敵地攻撃」でも何でも認められる時が来る。

 それを見据えて、いまは議論をしようとしないのだ、と。

 山田氏は最後にこう書いている。

 「率直な議論が必要な時だと思うが、そういう論戦にはなっていない」と。

 この山田氏の「風知草」が教えてくれた事は、その気になれば国会の安保論争は面白くできるということだ。

 国会がつまらないのは、やはり政治家が不勉強であるからだという事である(了)


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