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ニュース 生活術 「足は第2の心臓」と言うけれど「足」ってどこ? その理由は?

2018年02月01日 20時27分40秒 | 健康・病気

 

 

 

「足は第2の心臓」と言うけれど「足」ってどこ? その理由は?

01月30日 18:30

 

 

「足は第2の心臓」と言うけれど「足」ってどこ? その理由は?

(Mocosuku Woman)

 

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)

医療監修:株式会社とらうべ

 

 

足は「第2の心臓」といわれます。

 

その所以(ゆえん)をご存知でしょうか?

 

ひとくちに「足」といっても、足先やふくらはぎ、ひざ、太もも…など、部位はさまざまです。

 

そこで今回は、「足は第2の心臓」とはどういう意味なのか、なぜそのようにいわれているのかを掘り下げていきましょう。

 

 

◆足は第2の心臓…「足」とはどこ?

 

「足は第2の心臓」という表現そのものに明確な定義があるわけではありません。

 

全身のツボが集中している足裏という説もありますが、一般的には「ふくらはぎ」を指すことが多いようです。

 

これは、ふくらはぎには心臓のようにポンプ作用があり、血液を心臓に送り返す機能を持つことに由来しています。

 

 

◆血液循環とふくらはぎの関係

 

私たちの血液は動脈と静脈を通って全身を循環しています。

 

心臓から送り出される新鮮な血液は、動脈を通り全身の各器官に酸素や栄養を届けています。

 

この動脈を通る血液は、心臓のポンプ作用のおかげで力強く全身に送り出されます。

 

そして、全身へ送られた血液は、各器官から二酸化炭素や老廃物を吸収し、毛細血管と静脈を通り心臓に戻ってきます。

 

しかし、このとき静脈を通る血液は、動脈に比べ心臓に押し返される力が弱くなっています。

 

それでも、動脈の流れの影響を受けて押されたり、呼吸によって圧力がかかる作用で押し出されたりするため、心臓に近い血液であれば、問題なく心臓に戻ってきます。

 

また、心臓より上方の血液は、重力により心臓に戻ってくることができます。

 

ところが、とくに下半身の血液というのは、心臓から遠いうえに心臓よりも下方を流れていますから、心臓に戻る力が弱くなってしまいます。

 

この血液を押し出す力をアシストするのが、静脈の逆流を防ぐ「弁(べん)」と、ふくらはぎが持つポンプ機能です。

 

筋肉が収縮すると、その圧力で血液が心臓に送り出され、反対に筋肉が緩むと、弁が閉じて血液の逆流を防ぎます。

 

このような働きのおかげで、血液のスムーズな循環が保たれているのです。

 

 

◆ふくらはぎの活性化による効果

 

ふくらはぎの重要性を研究してきた故石川洋一医師によると、ふくらはぎのポンプ機能を活性化すると、血液循環以外にも次のような効果が期待できるそうです。

 

 

●血液循環が良くなると、全身に送られる血液量が増え、全身の細胞に十分な栄養や酸素を送ることができる

 

●病変部がある場合、血液がたくさん流れて回復が促されると同時に、自己治療の作用を高める

 

●免疫力を高める

 

●ホルモンが筋肉や毛細血管に流入するのをサポートする

 

●自律神経の働きを良くする

 

●基礎代謝を高め、新陳代謝を良くする、体温を上げる

 

●細胞を若返らせる

 

●脳細胞を活性化する

 

●乳児の免疫力を高め、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、風邪などを改善する

 

 

それでは、反対にふくらはぎのポンプ機能が低下すると、どうなってしまうのでしょうか?

 

次項でみていきましょう。

 

 

◆ふくらはぎのポンプ機能が低下するとどうなる?

 

ふくらはぎのポンプ機能が衰えると、当然ですが、血液を心臓に戻す力が弱まります。

 

そうすると、血液が下肢の静脈にとどまり、静脈内部の圧力(静脈圧)が高まって、拡張してしまいます。

 

その結果、弁の機能は低下し、血液が逆流します。

 

血液が逆流すると、今度は血液内の水分が細胞にたまり、むくみの症状がでてきます。

 

また、このような状態を放置すると、静脈瘤(静脈が伸びたり、曲がったりして膨れてしまう)や、皮膚の色素沈着、皮膚潰瘍(静脈瘤が悪化して皮膚に穴が開いてしまう)などの病気(静脈還流障害)に至る可能性もあります。

 

 

◆ふくらはぎのポンプ機能を衰えさせない方法

 

最後にふくらはぎのポンプ機能を衰えさせないための方法をいくつかご紹介しましょう。

 

 

・長時間同じ姿勢でいない

 

長時間の同じ姿勢は、血液の循環を悪化させます。

デスクワークや立ち仕事など、仕事柄、長時間同じ姿勢という方は多いと思いますが、休憩時間にストレッチなどをして、意識的に血流を良くするように心がけましょう。

 

 

・「肥満」に注意する

 

静脈還流障害の要因として、肥満も挙げられています。

健康診断などで「肥満」を指摘されている方は、普段の食生活を見直しましょう。

 

 

・ふくらはぎの運動を行う

 

ふくらはぎの筋肉を意識して使うことも大切です。

とくに、ふくらはぎの筋肉を使うつま先立ちはおすすめです。

つま先立ちをした状態でかかとを上下するなどの動きを加えると、さらに良いですね。

 

 

【参考】

・北濱みどり『体の不調は腎臓でよくする! 1日3分から始めるカンタン健康法』(かんき出版 2013)

・国立循環器病研究センター「脚の静脈の血行障害−静脈瘤」

 

 

<執筆者プロフィール>

吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)

保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当

 

<監修者プロフィール>

株式会社 とらうべ

医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

足は、男女を問わず年齢と衰えますから、日常生活の中で実行して下さい。


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