tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

イージス・アショア1基1000億円

2017年12月12日 14時37分00秒 | 政治
イージス・アショア1基1000億円
 北朝鮮が核兵器とミサイル技術を急速に進歩させているという事で、現政権は国民の生命と財産を守るために、弾道ミサイルへの対応を急いでいます。

 これまで発表されたニュースでは、当面、秋田県と山口県でイージス・アショア(陸上型イージス)配備の調査に着手することが決まったようです。
 配備する場合、一基の価格は、装備品によって違いはあるとしても約1000億円だと昨日のニュースは伝えていました。

 勿論配備となれば、「下手な鉄砲・・・」ではなくて、べストの物にするべきでしょうし、アメリカもそう要求するでしょう。現実の配備の段階では、通常、予算は、更に増えることが十分考えれれますし、間連する種々の費用も掛かるでしょう。

 先日は、政府が待機児童対策の予算がないので財界に3000億円の拠出を要請し、経団連は受け入れましたが、日商は受け入れていないようです。
 防衛予算と社会保障予算は違うと言えばそうかもしれませんが、所詮は国民の負担(税金と社会保険料)です。

 北朝鮮が、国連決議に反して余計な事をやるお蔭で、とんだ迷惑というのが多くの庶民の感覚でしょうが、トランプさんは「日本は最新の兵器を沢山買ってくれるだろう」といったようですし、まだまだ高い買い物が発生するでしょう。

 考えてみれば、確率としては、陸上・イージスを実際に使用する可能性は限りなくゼロに近いでしょう。また、国民の誰もが、そうならないことを望んでいるでのしょう。
 もし、核ミサイルが本当に頭上を飛ぶようなことになったら、国民の生命財産の保証などは誰にもできないでしょうから。

 使わないのが一番いいが、備えはしなければならない、というのは「保険の世界」では常識です。
 つまりこうした予算措置は「保険の掛け金」という事なのでしょう。随分高いですが、それで安心が買えれば、国民は良しとして、「何事もなくて、ああよかった」と喜ぶべきなのでしょう。

 保育、教育から医療、福祉、介護の世界まで、予算の足りない所はいっぱいあるのですが、そちらは我慢しながら、「生命保険、傷害保険と火災保険は、高くても、きちんと掛けよう」という所でしょうか。平和が一番安く付くとつくづく感じるところです。

 誰のせいだ、誰が悪いと言いたいところですが、言ったところで現状がどうなるものでもないでしょう。
 我々の何代後になるかわかりませんが、人類の知恵がもう少し進んでくることを願うしかないのでしょう。

 そこまで達観せずに、日本として、日本人として、もう少し何か考えられるか、考えなければいけないのでしょうが、先ずは選挙で選ばれた政治家の皆様の知恵の発揮を国会論議で聞かせていただきたいと思います。

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