そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

小保方の失態で今後の日本の学術レベルが問われることになる

2014-12-20 | iP細胞
大学の同窓会が夏にあった。旧友の懐かしい顏の中に、数二人の研究職の人物がいた。彼らに小保方氏のSTAP細胞についての質問をした。誰もが異口同音に、彼女の研究結果に異を唱えた。研究経過が不鮮明であるばかりか、研究姿勢の根本を問われる失態を繰り返していたからである。過去のデーターや画像を用いていたこともあるが、生成の過程があまりにも単純であったからである。それにしても、いずれ必ずなぜばれるようなことをしたのか、Yく理解できない。
何よりも、彼女の「STAP細胞はあります」という、語気を強めた発言である。これは誰が見ても研究者の発言ではない。研究者あるいは科学者であれば、客観的に証明できる手法を説明手段にしなければならない。この時の彼女の発言は、感情を込めた30歳の女性の発言レベルでしかない。
理研が期限に至る3カ月も前に、検証を打ち切ったのは賢明である。STAP細胞が成功していれば、臨床の場面で必ず倫理的な問題や、がん細胞化などの病理変化に至る可能性が浮上する。仮に今後STAP細胞の作製が成功するようになっても、今回の怪しげな成果に対する評価を中止した判断は評価したい。
自殺した世界的な科学者の笹井氏は、多分このことを予見していたのではないだろうか。どのあたりかで、彼は小保方氏の研究論文に疑問を抱いたに違いない。自らの経歴の中にこの不祥事を組み込まれるのに耐えられなかったのであろう。
こういった不祥事はないにこしたことはないが、今後の科学の在り様への警鐘となるならと思われる。この事件で、各大学のドクター論文の検証が一気に厳しくなったと聞く。それも成果の一つとして評価したいものである。
それにしても、マスコミの騒ぎ様は美人のリケジョの科学的な成果を思い切り落ち上げた。話題性を内容ではなく評価する姿勢は御免こうむりたいものである。

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