JR東日本 ◯社 小田原駅発行 吉原駅ゆき 片道乗車券

1987(昭和62)年8月に、JR東日本東海道本線の小田原駅で発行された、JR東海吉原駅ゆきの片道乗車券です。

   

桃色こくてつ過渡期地紋のB型相互式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
発行された小田原駅の窓口は小田急電鉄線との乗換改札口に設けられた精算窓口で、出札業務が小田急電鉄側に委託されているため、発行駅名が「◯社 小田原駅」となっています。

小田原駅から吉原駅までは東海道本線で営業キロ57.4kmの区間になりますが、途中にJR東日本とJR東海の境界駅である熱海駅を越して行きますので、他社関連の乗車券となり、マルス端末であれば「(2-タ)」となる区間になります。
そのため、収受された運賃を両社で分配する必要があることから、同区間の乗車券は金額式とはせず、区間を指定した相互式券になっていました。



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西国分寺駅発行 120円精算書

1984(昭和59)年8月に中央本線西国分寺駅で発行された、120円の精算書です。


   

桃色こくてつ印刷発行機用特殊地紋のA型券になっています。
当時、同駅の精算所脇には精算用の券売機が設置されており、旅客は不足額分の精算券を券売機で購入し、券面にも「ご出場の際係員にお渡しください」とありますように、原券と一緒に改札口で渡して出場する方法が採られていました。
当然、複雑な国鉄の運賃は一般客では分かりづらいので、券売機を利用する旅客は定期券を併用して精算額が予め分かっている旅客などに限られ、一般の旅客は精算所で精算をして出場していました。

この当時は自動改札機や自動精算機等はまだ普及しておらず、旅客が自分で差額を計算して精算券を購入する方法には些か無理があったと思いますが、何か、試験的な要素があったものと思われます。
ちなみに、この券の券売機は出札用の券売機と全く同じもので、精算所の横に券売機がある風景は、なおさら違和感がありました。

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南鹿児島駅発行 西鹿児島・谷山ゆき 片道乗車券

1972(昭和47)年12月に指宿枕崎線の南鹿児島駅で発行された西鹿児島(現・鹿児島中央)駅、谷山駅ゆきの片道乗車券です。


   

青色こくてつ地紋のB型矢印式大人・小児用券で、門司印刷場で調製されたものです。
御紹介の券は硬券ではありますが、日付印の文字を見ると普通のダッチングによるものではなく、硬券式の券売機で発売されています。小児断片の左横には「◯自」の符号があり、自動券売機用の券であったことが分かります。

着駅の「谷山」についてはゴシック体になっていますが、「西鹿児島」活字はポイントの小さな明朝体になっており、特活でなければスペース的に足らなかったところ無理矢理押し込んだ感があります。


   

裏面です。券番の他に「表面矢印の1駅ゆき」と「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言があり、窓口売りの券との相違はありません。

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JR九州 多久駅発行 180円区間ゆき片道乗車券

1991(平成3)年10月にJR九州唐津線の多久駅で発行された、同駅から180円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色JRK地紋のB型金額式大人・小児用券で、門司印刷場で調製されたものです。

同駅は1899(明治39)年に唐津興業鉄道(後の唐津鉄道)莇原(あざみばる)駅として開業し、国有化されて唐津線の所属になり、国鉄民営化後にJR九州の駅になった歴史があります。
しかし、2008(平成20)年に周辺の土地区画整理事業によって駅は移転し、従来の木造駅舎は橋上駅舎化された新駅舎になり、昔日の面影はありません。

国鉄時代の1983(昭和58)年に駅員無配置駅になり、出札業務は委託化されていましたが、2020(令和2)年に出札業務の委託は終了し、終日無人駅化されています。

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前郷駅発行 羽後黒沢駅ゆき片道乗車券 ~その2

前回エントリーで、矢島線(現・由利高原鉄道鳥海山ろく線)の前郷駅で発行された、同駅から羽後黒沢(現・由利高原鉄道鳥海山ろく線黒沢)駅ゆきの補片で発行された片道乗車券を御紹介いたしました。
御紹介の券が発行された1984(昭和59)年9月の段階では同駅の補片が欠札になっており、羽後本荘駅の券で代用されていましたが、2が月後の11月になりますと、正式な同駅の券が再度設備されておりましたので御紹介いたしましょう。


   

1984(昭和59)年11月に同駅で発行された、羽後黒沢駅ゆきの片道乗車券です。青色こくてつ地紋の発駅が印刷されたものになります。


   

再掲いたしますが、2ヶ月前に発行された羽後本荘駅用の券の代用券になります。発行日付印や下車前途無効印、「◯小」印は同じものと思われますが、着駅である「羽後黒沢」の印については、大小異なったものが使用されています。

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前郷駅発行 羽後黒沢駅ゆき片道乗車券 ~その1

1984(昭和59)年9月に矢島線(現・由利高原鉄道鳥海山ろく線)前郷駅で発行された、羽後黒沢(現・由利高原鉄道鳥海山ろく線黒沢)駅ゆきの片道乗車券です。


   

青色こくてつ地紋の補充片道乗車券(補片)で発行された、小児用券になります。
当日、同駅では補片の在庫が切れた「欠札」の状態になっていて、羽後本荘駅のものを転用して使用されていました。そのため、発駅および発行駅名の部分に駅名小印が捺され、「前郷」と訂正されています。
ただし、同駅は業務委託駅になっていますので、発行駅名部分については「前郷駅発行」ではなく、「◯委 前郷駅発行」が正しい表記になります。


   

拡大してみましたが、同駅の駅員氏は大変筆圧が強かったようで、着駅である「羽後黒沢」のところにはこの券の上に重ねられておりました1枚前の券を発行するときに書いたとおもわれる「大曲」と、経由欄のところには「秋田)」という文字の痕跡が読み取れます。

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京成電鉄 京成成田から京成上野ゆき 片道乗車券 ~その2

前回エントリーで京成電鉄京成本線の京成成田駅で発行された、同駅から京成上野駅ゆきの片道乗車券を御紹介いたしました。
当日は同行者がもう1名居りまして、乗車券も別々の窓口で購入いたしておりましたので、今回はもう1枚の同区間の乗車券を御紹介いたしましょう。


   

前回エントリーと同じ1974(昭和49)年1月3日に京成成田駅で発行された、京成上野駅ゆきの片道乗車券です。
こちらは鼠色JPRてつどう地紋のA型一般式大人・小児用券となっており、「 月 日から有効」という前売用の欄か設けてあります。


   

前回御紹介いたしました券を再掲いたしますが、大きさや様式が全く異なっておりますが、同じ日・同じ区間の金額も同じ乗車券になります。

前回御紹介いたしましたB型券(2枚目の券)はごく一般的な乗車券用として設備されていたもので、今回御紹介のA型券(1枚目の券)は、前売用としても発売できるもので、前売の特急券と同時に発売することを想定して設備されていたようです。


   

裏面です。券番の他、「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言と、発行駅名が記載されています。また、「⑫」の循環番号がありますように、特急券との同時発売用として使用されていたからと思われますが、かなりの枚数が発売されていたようです。

ちなみに、今回御紹介のA型券は「◯A」窓口、前回御紹介のB型券は「◯D」窓口という窓口であったようです。

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京成電鉄 京成成田から京成上野ゆき 片道乗車券 ~その1

1974(昭和49)年1月に、京成電鉄本線の京成成田駅で発行された、京成上野駅ゆきの片道乗車券です。


   

青色JPRてつどう地紋のB型相互式大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。

当時の同社社線内完結の相互式券は特徴的で、発着駅名が縦書きになっており、矢印のあたりが間の抜けたイメージがありました。


   

裏面です。券番の他、発行駅名、「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言が記載されています。
また、発行駅名の右にあります「(47.2)」という表記は、この券が印刷された納入された時期と思われます。

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(中)大久保駅発行 70円区間ゆき片道乗車券

1977(昭和52)年1月に中央本線大久保駅で発行された、同駅から70(小児30)円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型金額式小児専用券で、東京印刷場で調製されたものです。
この券は当時、管理人が習い事で週1回ほど同駅まで通っていたのですが、通常は券売機で乗車券を購入していましたが、窓口でも硬券を発売していることを知って購入したものです。

大久保駅のように国鉄線に同名の駅が複数ある場合、発売する乗車券の頭に所属線名を示す文字が冠されており、同駅の場合は中央本線の「(中)」の文字が冠されていました。しかし、東京地区では近距離乗車券への所属線名符号は、有効区間内に同名の駅が存在しないことから省略されていることが多く、券売機券については「(中)」の文字は省略されていました。


   

再掲いたしますが、民間印刷券(旧新潟印刷場所管管内)では発行駅名にも所属線名を示す「(奥)」の文字が冠されていますが、中央本線の大久保駅の場合、発行駅名には所属線名を示す「(中)」の文字が冠されていませんでした。

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(奥)大久保駅発行 200円区間ゆき 片道乗車券

1986(昭和61)年7月に奥羽本線大久保駅で発行された、同駅から200円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、国鉄末期に登場した民間印刷券になります。
民間印刷券はオフセット印刷方式が採られており、活版印刷で作成された券よりもスッキリとした感じを受けます。

奥羽本線の大久保駅は秋田県内の駅で、国鉄線には他に、中央本線と山陽本線にも同名の駅が存在するため、奥羽本線の駅であることを示す「(奥)」の文字が駅名の頭に冠されています。

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