母の最期は姉弟皆で看取る事ができました。

けれど本当に急でした。


前の日お見舞いに行った時は特に変わりはなかったのに。

ただ入院前頃から少し話してはウトウト、又起きて話してはウトウトしていました。

その日も病室に入ると寝ていました。
目を覚ますと「来ていたの」と、一言二言話すと又ウトウト。

体力がなくなっているんだな・・・。

「今日はお昼をちゃんと食べられた」と喜んでいた母。

私の剥いてきた梨を1口食べ「美味しいね」と言った母。
その後、父のことなどを話し「又来るね」と帰って来たのです。

それが次の日朝に急変。

連絡をもらい駆けつけた時は既に意識はなく見守るだけの状態。

皆言葉もなく頑張ってと祈るだけ。。。
何時間経ったでしょう、時間の感覚がなくなっていました。

そして・・・・心臓が止まりました。

「お母さん!!」と叫んだとき一瞬心臓は動きました。
「聞こえたんだよね」

でもその後ゆっくり静かに母は逝きました。




前日話したのが、母の最期の言葉になりました。

「〇ちゃん(末の娘です)は賢いから大丈夫、心配しなくても大丈夫だから。」
二女は就職後仕事を辞めたい、辞めたいと悩んでいます。
周りの方は良い方が多く特に上司には恵まれています。
それは感じつつも、業種が自分には向いていない。
辛い、辞めたいと毎日言っています。

そんな娘の事を案じて言ってくれた言葉。
「ありがとう、娘に伝えるね。」

その会話が最期になりました。