騎士きどり　knight kidori

コメントありがとうございます！

あれから、ずーっと考えています。
元々、何してても妹や姪っ子や母のこと、父のことは
何かにつけ考えているのだけどね。



私も、悲しい思いをするたびに
「もういい」って思う。
たとえば、妹にも暖かくしていて欲しくて買ったタイツを拒否された時や
姪っ子を送り出すのに私が出て行って
露骨に嫌な顔される瞬間とか
「もう、いい…」って思う。

でもそれは、
自分が傷ついたから「もーいい」って逃げ出そうとしちゃうだけで
本心は少しも「もういい」ことなんてなくて
私はやっぱり妹と仲良くしたい。

私がしつこく覚えている、
妹はとっくに忘れてしまっただろう昔の出来事たちは
やっぱり私を強くしてくれて、
私は妹を嫌いになんて、一生ならないと思う。

なにをされても、言われても、
それでも私は妹を嫌いになんて、一生ならないと思う。

大好きなんだよ。
可愛い可愛い妹なんだ。

この家を買うときだって、
妹も私も、自分のことより両親が喜ぶことばかり考えていた。
私達は二人で、ビンボー暮らしをなんとかしようと奮闘していたから
同居しようかと思いついた時、妹は本当に顔を輝かせて喜んでた。

でも実際暮らし始めてみれば、ちょうど妹のマタニティブルーが重なり
かたや私は泊まりのある仕事で家のフォローはあまり出来ず…
妹にしてみればいっぱいいっぱいだったんだと思う。
そんな時は誰かのせいにしていた方がラクだから、
家にロクにいない姉ちゃんのせいって思うのは良い方法だったと、私は思う。
「姉ちゃんは職場という逃げ場があっていいね！」と怒鳴られた時のことも覚えている。
でも、マタニティブルーのあの状態で私が標的にならなかったら、
次は妹の旦那に刃が向くから、それよりマシだと思って言い返さなかった。

全部姉ちゃんのせいでいいんだよ。
だけど妹は、たとえば人生を終える直前に
私のことをどう思うのかな、と考える。
「姉ちゃんと二人で、お金持ちになりたいね」ってたくらんでいた日々を
思い出してニヤニヤしてくれるかな。

「姉ちゃんがいなくても、幸せに生きていけるからもう大丈夫」と言われるのと
「姉ちゃんがいなくても幸せに生きていけるから、関わるな」と言われるのとでは、大きく違う。
妹は多分、親族から姉一人消えたところで支障はない、と計算済みなんだと思う。
私はもう、消されたのかな、って
毎日悲しくなる。

できれば、私と一緒にいた日々を、
なかったことにはしないでほしい。
二人で一生懸命生きてきた日のことを、
私のことを、消さないでほしい。

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