父を思いだす景色
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なにか大がかりな工事をしているようで、2週間前よりも、お濠の上を覆う部分が広くなっていました。
東京歯科歯科大学歯科病棟からは、お濠越しに駅が見えるロケーション。
以前2回、こちらの口腔外科で手術入院をしたときには、病棟の角にあるサンルームから、御茶ノ水橋を行き来する人を眺めながら、かごの鳥のような気分を味わっていたものでした。
まだ父が元気なころのことだったので、駅に向かいながら、小柄な体で振り返り振り返り手をふってくれた姿を、いつもとても懐かしく思い出します。
小さな頃から、父の背中を見送るのが好きでした。
父が亡くなって6年経って、私は1型糖尿病を発病しました。
正直、父が逝ってくれたあとの発病でよかったなぁと思っています。
晩年パーキンソン病を発病し体がいうことを効かなくなった中で、私が発病したら、父は居たたまれなかったと思うから。
私が幼いころ、喘息の発作で苦しんでいると、何ともいえない心配そうな目でみつめられて、こちらまで切なくなった、あの思いを、お互いにしなくて済んだのですから。
今日、たまたま知り合った方の息子さんが、東京医科歯科大学の学生さんでした。
とても好青年。
まだ、どの科のお医者さまになるかは決めていないとのこと。
若いお医者さまが、1型糖尿病を深めてくれたら、世界がちがってくるかも、なんてふと思いました。
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