研究者夫の禁煙シリーズを執筆するにあたり、夫にインタビューしました。
前編・中編に入り切らなかったエピソードや、夫の喫煙プロフィールなどを、
Q&A方式でまとめていきます。
Q.いつタバコを始めた?きっかけは?
A.大学院1年生の頃。23歳くらい。
当時の彼女が喫煙者で、置き忘れていったタバコを興味本位で吸ってしまった。
Q.喫煙年数と、禁煙直前までの喫煙量は?ついでに銘柄も。
A.約5年。3日で2箱くらい。マルボロメンソールライト。
Q.身近に喫煙者はいた?
A.実家の父、大学時代の先生、元彼女×2人、友人×1人。
Q.禁煙年数は?
A.4年と4か月(2017年1月現在)。
Q.有効だった禁煙グッズは?
A.「脳をコントロールして禁煙する」系の本。
実は1万円近く(!)したけど、禁煙理論を学べて意識が変わって、
禁煙に成功しているから元はとれたね。 ※妻には内緒で買ってました
有名なものでは、同じく禁煙理論を学べる「禁煙セラピー」が合っていたと思う。
ちゃんと理解しながら繰り返し読めば、効果は期待できそうだったけど、
自分は出張先で紛失してしまい…。 ※妻からのプレゼントでした(#^ω^)
Q.禁煙を始めるとき、読書以外に何かした?工夫などあれば。
A.禁煙を始める日は、一時帰国の日に合わせた(当時は台湾在住でした)。
搭乗手続きでバタバタしていると気が紛れるし、飛行機内では絶対に吸えないから、
強制的にタバコから離れる時間を作れると思って。
台湾・桃園国際空港の入り口で吸ったのが、最後の一本。
Q.禁煙の禁断症状ってあった?
A.身体的な症状はなかった。不眠になる人もいると聞いたが、自分は普通に寝れた。
「吸いたい」と思うことはあったけど、禁煙理論を思い出して冷静になると治まった。
タバコの禁断症状なんて、危ない薬なんかよりは絶対弱いはずだよね。たぶん。
Q.禁煙に成功した今、なぜタバコは止められなくなってしまうものだと考える?
A.
①「タバコはまずい」という罠。
初めて吸ったときは「こんなもんか、絶対ハマるわけがない」と思った。
いつでも止められると思いながら最初の一箱を買ってしまい、だんだん吸う本数が増えて…。
ハマっていると自分で気づいたころには、もう止められない。最初の一本を吸ったらダメ!
②「タバコにはメリットがある」という幻想にとらわれること。
調子よく仕事が進むのはタバコのおかげだ、これを吸うとリラックスできるなど、
喫煙しているときはとにかくタバコを正当化しまくっていた。
健康に害があるのは知っていても、すぐ病気になるわけじゃないし、
喫煙のメリットが優先だ!と思っていた。
Q.禁煙して良かった?
A.もちろん!
タバコ代が浮くし、タバコのことで周りに気を遣う必要もなくなるし。
禁煙を始める前は、タバコがないと仕事ができなくなるんじゃないかと思っていて、
これが怖くて怖くて仕方なかった。
でも実際に止めてみると、喫煙時間を仕事に回せるので、むしろ仕事がはかどるように。
食事に集中できるのも良い。
喫煙していたときは、食事そのものより、食後の一服の方が気になって気になって。
この一服が味わえないなんて、非喫煙者は損だな~とさえ思っていたけど、
これはタバコを正当化したいだけだった。
本当は、非喫煙者が羨ましいという気持ちもあったよ。
Q.禁煙したデメリットはある?
A.ない!!喫煙のメリットなんて、全部幻想だから。
強いて言えば、本当に強いて絞り出すなら、喫煙者同士の連帯感が無くなったこと。
喫煙室トークがなくなるし。
でも止めるメリットの方がはるかに大きいから、無視できる程度のこと。
Q.今でもタバコを吸いたくなることはある?
A.喫煙中の人や映像を見たりすると、たまーに吸いたくなることがある。
とは言え、落ち着けばすぐ忘れる程度なので、もう二度と吸うことはないと思う。
ただ、喫煙していた記憶は消えないので、今後もフラッシュバックはあるだろう。
生まれて一度も吸ったことがない人とは、同じにはなれない。
Q.妻が禁煙のプレッシャーをかけてきたと思うのですが、それについては…?
妻が禁煙を推してくることは、きっかけになったと思う。
タバコのせいで妻が不機嫌になることもあったけど、
自分でも止めなければいけないと考えていたので、ちょうど良かったかな。
でも、愛とか夢とか根性では、タバコは止められないんだよね。自分を変えないと。
※パートナーが禁煙に失敗しても、
「家族のために止めれないのか?」「愛情がないのか?」なんて落ち込む必要はないです。
タバコの魔術は本当に強力なのです。 by 妻・まいこ
Q.現在、タバコを吸っていない方に一言お願いします。
最初の一本を吸わないのが一番です。興味本位で手を出したらダメ!
Q.現在、禁煙をしたいと思っている方に一言お願いします。
タバコの罠を理解できれば、意外なほど簡単に止められます!
(監修:夫)
繰り返しになりますが、うちの夫は論理的に物事を考え、理解したいタイプです。
だから夫の禁煙方法が、すべての方に合うわけではないと思います。
でも、論理的思考が苦手で、非喫煙者の私からしても、
夫の話や体験には「なるほど!」と思うことがたくさんありました。
禁煙以外にも使えそう。
この件は、いつかブログに書こうと思っていたことのひとつで、
夫からも「ぜひ書き残してほしい」と長らく言われておりました。
あ~書いた!書き切った!
長文で固い話もありましたが、読んでくださってありがとうございました(^_^)