昨日のこと 役所で大失敗&大憤慨 | 私の夫は研究者です

私の夫は研究者です

研究者と結婚したら、即台湾へ移住。からのイギリス、イタリア行き。
あわせて約6年の海外生活を経て2018年帰国。長女も生まれて3人暮らしになりました。
研究者夫の珍生態、子育て、海外生活の記録などを綴っています。

 

昨日は…ドロドロしたことを書きました。

しかしマグマあたりまで落ち込み、泣き叫び喚き暴れてスッキリしたようで、もう復活しましたm(__)m

めちゃくちゃ深く沈むと反動もすごくて、早めに浮上できたようです。目元はボンボンに腫れていますがw

 

今まで

「本気でイタリアの悪口を書くと、イタリア好きの方に怒られるんじゃないか」

「現地で日本人の友達ができなかったらどうしよう」と怖くて、本気を出せなかったんですが…

 

もう本気出しますね。これまで以上に毒を吐きますわ。

先に謝っておきます(誰に?)。ごめんなさーい!!

 

 

 

 

では、昨日起こった出来事を聞いていただけますか?長いですけど。

 

 

 

昨日は夫と一緒に、朝8時からクエストゥーラに行っていました。

※クエストゥーラ…警察組織の一部。外国人の滞在許可を担当する部門。多くの外国人にとって難敵。

 

 

よそはわかりませんがフィレンツェのクエストゥーラでは、

ちょっとした問い合わせをするにも、ひとつ書類を提出するにも、

朝から1~2時間は列に並ばないといけません。

 

昨日の私たちの目的は、

夫の滞在許可証ができているかの確認と、私の滞在許可証申請のための質問でした。

 

 

 

以下、昨日の動きを時系列で、赤字でツッコミを入れながら示します。

 

 

 

8:00

クエストゥーラ到着、建物の外の行列に並ぶ。並んでいる人数はいつもよりマシだった。

 

8:30

見知らぬ外国人(顔が濃いアジア系)にしれっと割り込まれ、揉める。

あえてアジア人の近くを狙って割り込んだに違いない。一見、私たちの友達に見えるから。

 

9:00

建物の内部に入る前に、門番のおっさん(警察官・銃所持)にひっかかる

英語ができるわりに、こちらの言い分を半分しか聞かないおっさんは、

「滞在許可証の受け取りは昼からだ!帰れ!」と力技で追い出そうとする。夫、胸をぐいぐい押される。

他に質問もあるんじゃ!と食い下がり、なんとか中に入る。

私(女)がいなかったら、力づくで無理やり帰らされたと思います。

 

 

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9:30

建物の内部でまた並び、やっと窓口に到着

夫の滞在許可証が出来ているか確認する。

出来たら通知されるはずなんですが、何もありませんでした(もはやそれが普通らしい)

 

「滞在許可証できてまーす。受け取りは12時からでーす。お金がいりまーす。」と言われ、

40ユーロの振込用紙を渡され、帰らされる

窓口の貼り紙(イタリア語・中国語のみ)によると、受け取りの際にお金を払わないといけないらしい。

金額は滞在許可証の有効期限によるみたいですが、何のお金かよくわかりません。

 

 

 

駅前まで移動し、12時までマクドナルドで休憩

 

 

 

12:00

本日2度めのクエストゥーラ着。さっきと違う門番だったので、さくっと入場。

行けと言われた窓口付近に列ができていたので、とりあえず並ぶ。

さっきの門番ポリスが列を整える係として活動中。

案内や看板がないので、多くの外国人が不安そうに並んでいる。中国人同士はようしゃべる。

 

14:00

窓口に到着。

滞在許可証をもらえるのかと思いきや、番号札を渡され、その辺で待つよう指示される

 

14:20

急に門番ポリスが「Tre!Tre!」と叫ぶ。

3番窓口に行くのかと思いきや、15時にまた来いということで、その場の全員が追い出される

番号札を渡した時点で言えよ

 

 

 

また駅前まで移動し、マックカフェで休憩

 

 

 

15:15

本日3度めのクエストゥーラ

今度こそ滞在許可証がもらえるだろうと、期待しながら待つ。

私、見知らぬアジア系の変なおっさんに絡まれる。

番号札があるので、座って待てた(ここ以外はほとんど、立って並んで待ってました)。

さっきまで一緒に並んでいた人たちが、笑顔で許可証を手に帰っていく。よかったね(^^)

 

 

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順調に番号順に呼ばれていたのだが、急に30分ほどクエストゥーラの機能がストップ

停電ではなかったので、システムやネットのトラブルか?それかお茶の時間?

状況の説明なんてないので、ただ待つ

 

 

16:30

夫の番号が呼ばれる。

が、さっきの40ユーロの振込は、銀行や郵便局で済ませてこなくてはいけなかったことが発覚

そんなこと聞いてねぇな

 

 

お金を払っていないため、許可証はもらえない。

 

 

振込を済ませたうえで、明日もう一度来てくださいと言われる。今から振込しても駄目だ、帰れと。

実は翌日から夫は出張。明日は来れないので、交渉を試みるが…

 

門番ポリスに「Good bye!」と言われ、夫はまた胸を押され、私は肩を抱えられて追い出される

うちの旦那に何すんじゃ!私にもさわんじゃねぇ~!!あのポリスの態度、今思い出しても怒りで震える…。

 

 

 

夫、あまりのショックで立ち尽くす。

あんな夫は初めて見た

 

クエストゥーラの出口に座り、今後どうするか話し合っていると、また門番ポリスがやってくる。

「Good bye!Go away!」と、またしても夫につっかかり、腕をつかんで追い出そうとする

うちらがあんたに何かしたかよ?!

 

 

その様子はまるで、国境で追いやられる難民のようだった…。

 

 

以上。

 

 

 

 

 

まず、私たちの事前調査が甘かったことは認めます。

振込用紙が渡されたこと、実は気になった。なのに確認しなかったから、そこは私たちが悪い。

(説明しないクエストゥーラも悪いけど、それをここで言ってはいけない。キリがないから。)

(ところで受け取り時にお金払うシステムって、前からありましたっけ?)

2017.7.4 追記

その正体は、以前あったけど撤廃された”滞在許可証発行料”の復活でした。

詳しくはこちらのブログがわかりやすいです。

イタリア写真草紙 - Fotoblog da Perugia byなおこさん http://cuoreverde.exblog.jp/27932862/

 

 

 

実際、私たちと一緒に並んでいた人たちは、滞在許可証を持って笑顔で帰っていった。

朝から夕方まで並んで、何も得られなかったなんで…アホすぎる自分たち。

 

 

帰り道。家に着くまでの約30分、夫と私は一言も話すことができなかった。

 

 

 

 

 

それにしてもイタリアの外国人居住許可のシステム。いい加減にせいよ!!

申請システムは効率が悪く、イタリア側のミスも多く、あまりにも不親切。

 

あまり外国人を住ませたくないのは、どこの国でもあることでしょうが、

こちとらイタリアの研究所に正式に雇用されて、ちゃんと働いてるんですよ。

外国人だからって得すること(補助とか免除とか)何もないのよ?!

 

もう夫は入国してから7か月も経っとるし!!

しかもイタリアのためになるような働きをしとるんじゃー!!
夫が頑張って論文を書くと、職場(イタリア国立の研究所)の評価が上がります

 

 

フィレンツェのクエストゥーラは何時間でも平気で並ばせるし、

それでも平気で帰れって言うし、態度のでかい暴力ポリスまで出してくるか。

前から思っていたんですが、あのクエストゥーラは外国人を乱暴に扱う。もはや人権問題か。

 




イタリアという国は魅力も歴史もたくさんあるし、食べ物はおいしいし、基本的には人も良い。

致命的に働かないだけで、人間としての根っこは良いと思う。
普段は外国人だからと差別をされたり、嫌な思いをさせられたりすることはないんです。
(そういうのはイギリスの方があった)

でも、外国人が合法的に長期居住するのは難しい。

 

イタリアに長く住んでおられる方って本当にすごいです。滞在許可証以外のことでも。

尊敬するばかりです。

 

もう私は滞在許可証なしで、観光ビザ(ノービザ)で3か月おきに入国するの通い妻でも…

いいかもしれない…。

 

 

 

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