2016年11月。
ロンドンで取得したビザを片手に、夫はイタリア共和国へ入国した。 私は観光客としてノービザで入国。
(これはフィレンツェのサンタマリアノベッラ駅です)
入国したら、次は滞在許可証(Permesso di soggiorno)を申請しなくてはいけない。
夫「明日、ボスと一緒に役所に行くことになったから。」 ※ボス=夫の直属かつ唯一の上司であるイタリア人女性教授
「家族用の滞在許可証のことも聞けるかもしれないから、一緒に付いてきて。」
私は役所=クエストゥーラ(Questura:警察)に行くもんだと思い込んでいたけど、
行き先はプレフェトゥーラ(Prefettura:県庁)でした。恥ずかしながら、まだこの辺りを理解できておりません
予約日時は職場側で調整してくれ、プレフェトゥーラの担当者もすでに決まっているようです。
ビザ申請時に使った書類を全部持参し、ボスに導かれてプレフェトゥーラへ。
(Google mapより) 赤い鉄骨がポイントになっている、プレフェトゥーラの建物。
プレフェトゥーラには誰でも自由に入れるわけではないので、ボスが門番さんに訪問理由を説明します。
すると身分証やパスポート等と引き換え(質入れ)に、入館カードを貸してもらえました。
ただし、夫は今日の申請で絶対パスポートを使うので、パスポートは預けられない。
そこも事情を話せば、他の身分証(職員証など)を出すか、パスポートを提示するだけでOKでした。
日本のパスポートを見せたら門番さん、「コンニーチハ!ハハハ!」とな。陽気(^^)日本語が嬉しい
申請場所は2階。外国人が溜まっている待合室で、担当者を待ちます。
職員さんが自ら待合室まで来て、申請者を自室に連れていくようなシステムでした。
我らの担当は、派手目でグラマラスな、絵に描いたようなイタリアンマダム。
書類を確認したり、パソコンを操作したり、マダムはサクサクを仕事を進める。
英語も超流暢だし、きっとこの人有能なんだろうなぁ。タバコを吸いながら面接してますけど(笑)
順調にみえた申請作業。
しかし、夫のビザを見て、マダムの表情がピキッと凍り付く。
隣のデスクの職員さんや、ついには”上の者”っぽい女性まで登場した。
夫のボスも、私たちも、何事かとザワザワしていると、マダムから衝撃の発表が。
「あなた(夫)、研究者としてフィレンツェに働きに来たのよね?」
「今、あなたが持っているのは”学生ビザ”。」
「つまりビザが間違ってます。」
…はぁああああああああ?!!!!??!?
つづく
こんなことあるか?!イタリアではよくあるんですかね?
プレフェトゥーラに行くまで、夫も私も、職場の人(イタリア人)たちも、
誰もビザの間違いには気づいていませんでした。