イタリアに住むための許可(ポスドク夫編) 3. 大事件発生 | 私の夫は研究者です

私の夫は研究者です

研究者と結婚したら、即台湾へ移住。からのイギリス、イタリア行き。
あわせて約6年の海外生活を経て2018年帰国。長女も生まれて3人暮らしになりました。
研究者夫の珍生態、子育て、海外生活の記録などを綴っています。

 

前回☆その2

 

 

2016年11月。

ロンドンで取得したビザを片手に、夫はイタリア共和国へ入国した。 私は観光客としてノービザで入国。

 

P1150175.JPG

(これはフィレンツェのサンタマリアノベッラ駅です)

 

 

 

入国したら、次は滞在許可証(Permesso di soggiorno)を申請しなくてはいけない。

 

夫「明日、ボスと一緒に役所に行くことになったから。」 ※ボス=夫の直属かつ唯一の上司であるイタリア人女性教授

  「家族用の滞在許可証のことも聞けるかもしれないから、一緒に付いてきて。」

 

 

 

私は役所=クエストゥーラ(Questura:警察)に行くもんだと思い込んでいたけど、

行き先はプレフェトゥーラ(Prefettura:県庁)でした。恥ずかしながら、まだこの辺りを理解できておりません

 

予約日時は職場側で調整してくれ、プレフェトゥーラの担当者もすでに決まっているようです。

ビザ申請時に使った書類を全部持参し、ボスに導かれてプレフェトゥーラへ。

 

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スクリーンショット (325).png

(Google mapより) 赤い鉄骨がポイントになっている、プレフェトゥーラの建物。

 

 

 

プレフェトゥーラには誰でも自由に入れるわけではないので、ボスが門番さんに訪問理由を説明します。

すると身分証やパスポート等と引き換え(質入れ)に、入館カードを貸してもらえました。

 

ただし、夫は今日の申請で絶対パスポートを使うので、パスポートは預けられない。

そこも事情を話せば、他の身分証(職員証など)を出すか、パスポートを提示するだけでOKでした。

日本のパスポートを見せたら門番さん、「コンニーチハ!ハハハ!」とな。陽気(^^)日本語が嬉しい

 

 

 

 

申請場所は2階。外国人が溜まっている待合室で、担当者を待ちます。

職員さんが自ら待合室まで来て、申請者を自室に連れていくようなシステムでした。

 

 

我らの担当は、派手目でグラマラスな、絵に描いたようなイタリアンマダム。

 

書類を確認したり、パソコンを操作したり、マダムはサクサクを仕事を進める。

英語も超流暢だし、きっとこの人有能なんだろうなぁ。タバコを吸いながら面接してますけど(笑)

 

 

 

 

順調にみえた申請作業。

 

しかし、夫のビザを見て、マダムの表情がピキッと凍り付く。

 

隣のデスクの職員さんや、ついには”上の者”っぽい女性まで登場した。

 

 

 

夫のボスも、私たちも、何事かとザワザワしていると、マダムから衝撃の発表が。

 

 

 

「あなた(夫)、研究者としてフィレンツェに働きに来たのよね?」

 

「今、あなたが持っているのは”学生ビザ”。」

 

 

「つまりビザが間違ってます。」

 

 

 

 

…はぁああああああああ?!!!!??!?

 

 

 

 

つづく

 

 

 

こんなことあるか?!イタリアではよくあるんですかね?

プレフェトゥーラに行くまで、夫も私も、職場の人(イタリア人)たちも、

誰もビザの間違いには気づいていませんでした。

 

 

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