世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●勝てば官軍、倒幕”密勅の公文書偽造疑惑” 安倍官邸の改ざん関与は?

2018年03月12日 | 日記

 

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●勝てば官軍、倒幕”密勅の公文書偽造疑惑” 安倍官邸の改ざん関与は?

PS:
14箇所以上の書き変え、財務省認める。安倍昭恵夫人の名前や、平沼、鴻池議員ら政治家4名の名前も削除した模様。財務省は、予想通り、あくまで、財務省理財局内単独で行われた改ざんだとして、国会に報告するらしい。ただ、まだ調査の段階なので、最終報告ではないと逃げを打っている点などから、更なる疑惑の追求を怖れている報告になっている。このことは、朝日新聞の、更なる報道があるのではという、疑心暗鬼が財務省、安倍官邸にあることが推測される。

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歴史作家、原田伊織氏の『明治維新という過ち』を読んでみてわかったことだが、随分と大河ドラマで知る明治維新の偉人の群像はぐしゃぐしゃに歪んでしまう。司馬小説の怪しげな歴史考証問題が数々あるわけだが、まぁ小説なので、そこは咎める部分ではない。しかし、司馬史観をなぞるように、教科書における歴史教育が、嘘八百、面白ければそれで良いというのは、チョッと待ったと云う気持ちになる。ネトウヨさんや日本会議の面々の中にも、司馬史観に陶酔している人々がかなり存在しているような感じだ。

ところで、安倍自民党も、幾つかの国政選挙を勝ち抜き、現在は向かうところ敵なし“勝てば官軍”状態になっていた。その威光の宴を、安倍自身も、女房も、取りまき連中も、十二分に愉しんでいたわけだが、どうもここに来て、その歯車の調子が狂ってきている。加計学園問題では、思いもよらぬ一言居士、前川喜平元事務次官の独白により、官邸の並々ならぬ関与が濃厚になったのだが、状況証拠の類が多く、決め手に欠け、安倍官邸の犯罪は立証されなかった。典型的アベ友の加計孝太郎を追いこむことが出来ず、易々と加計学園獣医学部の新設が行われた。

安倍総理の提灯本『総理』を書いた、安倍御用ジャーナリストの山口敬之氏の伊藤詩織さんへの準強姦事件に関する“逮捕状の未執行疑惑”は、現在も事件のもみ消し問題については、超党派で「『準強姦事件逮捕状執行停止問題』を検証する会」(呼び掛け人は阿部知子氏、森ゆうこ氏、福島みずほ氏ら8議員)という議連が発足し、すでに2回の会合が開かれ、事件の検証とともに、警察庁、法務省、最高裁からヒアリングも行われ、主に捜査を潰した当時の中村刑事部長について追及しているが、個人間に限定される事件だけに、安倍政権の悪事の一つだが、政権を揺るがすには不向きな案件でもあった。

その点で、“森友決裁書改ざん事件”は、神風に乗せられて宙を舞った“右巻きオジサン夫婦(籠池夫妻)”だけが逮捕され、大阪の拘置所で6カ月間も、未決犯として拘置されている。この辺が、国民から見れば、もう既に奇妙で、左巻きの人々からも「籠池夫婦は気の毒過ぎないか?」と云う声が聞こえてきていた。もう、筆者などは、佐川宜寿に逃げ切られたかと、憤懣やるかたなしな気分でいたのだが、朝日新聞が徹底抗戦の姿勢で、官邸に矢を放った。毎日新聞もアシストで側面支援を惜しまず、共同通信、東京新聞も追随した。

この真実を明らかにしようと動いたメディアに呼応するように、財務省課長級相手の野党連携議員(日本維新の会除く)のヒアリングで、徐々に財務省は追い込まれていった。そして、朝日の疑心暗鬼作戦で充分参っていたところに、おそらく、上司の指示に従い、パソコンを操作して、直に改ざんをしてしまったと思われるAさんが自殺したことで、一気に問題は政局絡みになってきた。

とき同じく、日米同盟などすっ飛ばして、米朝会談が行われるとワシントンが言い出し、翌日、泣きつくように、トランプ大統領に、「ぼくちゃんもマゼて頂戴」言ったのは確実だろう。トランプに呼ばれて、米朝会談のアメリカがの交渉姿勢を、日米で確認した、“なんちゃって”公表するのはたしかだが、もう、朝鮮半島のことは、アメリカと韓国、北朝鮮、中国、ロシアの問題になってしまい、アベの入り込む隙間はない。完璧に、日本一国が“つ●ぼ桟敷”という体たらく外交である。まぁ日本の外交等は、河野太郎を大臣に据えるくらいだから、米国イエスマンの装いが出来れば誰でも良いという証左だろう。

ところで、この森友問題の波及が財務省の範囲に留まるのか、政権を脅かすところまで行くかという点が注目なのだが、どうだろう。現在までの情報を吟味すると、佐川宣寿個人が、理財局長時に、既に決済済みであった決済公文書を、官邸の意を勝手に忖度してしまい、自分の意志で書き変えを、財務省近畿財務局に命じた。そうしておいた上で、佐川は、国会において、そのようなメモも書類もすべてナッシングと嘯いた。ただ、ここで気づくのだが、なぜ佐川は、何もありませんという選択を国会で発言したのかが、少し奇妙になる。

決済文書を見ていただければ良いと答える選択があった筈なのに、そうはしなかった。逆に言えば、佐川一人の改ざん行為であれば、「事前の価格交渉はなかった」「森友学園との交渉記録などはありません」「事案は終了、書類は廃棄した」「パソコン上のデータも削除した」などと言わざるを得なかった前後の状況に違和感がある。

後々発覚する可能性がある内部文書や音声データなどを思えば、改ざんを済ませた決済文書を錦の御旗のように振りかざせば良い筈だったのに、なぜしなかったのか?何となくだが、この辺から、月曜日に財務省が説明するであろう、佐川単独犯説を崩す糸口がありそうだ。もう、午前四時を回って、頭が朦朧としてきたので、今夜はこの辺で。いずれにせよ、佐川以下の連中の忖度犯罪に小さくまとめさせない努力が必要だ。麻生副総理を崩せば、安倍政権は立ち行かなくなる可能性が大なのだから。頭のクリアーな時に、もう少し、推理を深堀することにする。

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