お客様に笑われる【商標相談】

千葉県鎌ケ谷市在住の弁理士かめやまです。

とあるお客様。

　販売中の商品が好調！ということでしたが・・・

　商標登録をしていなかったことに気付き、

　商標登録をしたいです！（急）

というのが相談内容。

使用されている商品名を聞いて、気になるところがあり・・・

出願前の商標調査を提案する。

その結果・・・

２つの商品名のうち、１つはOK。

もう一つは　OUT。

商標及び商品が同一の商標権は他の会社のもの。

２つ目については、名前変更が最も妥当だと伝える。

（相手の商標権を取り消す方法も提案できるのですが・・・

　お金がかかるので現実はなかなか）

幸い、２つ目の商品は、そこまで売れてないため、終息の方向となりました。

その数か月後・・・

状況が変わったようでして。

　２つ目の商品（商標調査でOUTの方）の名前。

　諸事情により継続して使いたい！
　

　そして登録したい！

とのこと。

まずは、前回同様の説明を。

　ドンズバは逃げられないので、名称変更を提案する。

　　　変更の方向性としては、

　　　　　　　　方針A　○を▽する
　　　　　　　　方針B　○を◇する
　　　　　　　　方針C　○を☆する

　　　といった感じなのですが・・・

（あれ？）

社長と、そこに同席していた女性役員。

一同、目が点。

名称変更のイメージが伝わっていないご様子。

ということで、名称変更の例を考える。

今回の名前○○をベースに、方針Ａ～Ｃの例としてふさわしいものがないだろうか・・・

頭の中で言葉を巡らせる。

が、方針Ａ～Ｃには合致するものの、

商品名としては、コテコテなものばかり・・・

（慌てた時、役に立たない道具ばかり出してしまうドラえもんとおんなじです）

この趣旨はいい名前の提案ではなく・・・

方針Ａ～Ｃのイメージをつかんでもらう」ということ。

なので、

　「いい名前というわけではないですが・・・あくまでもイメージをつかんでもらうということで

　笑わないで聞いてくださいね」

と前置き（保険）をかけながら、我ながらコテコテな商品名を紹介する。

１つ目の名前を紹介。

社長は真剣な眼差し。

女性役員の方は、顔がこわばっている感じ（？）

２つ目の名前を紹介。

社長は真剣な表情。

女性役員の方。ついに吹き出す。

（だって。コテコテな名前だもの・・・）

かめやま　「あ・・・　良い名前というよりも、典型例なので。そのイメージをつかんでくだされば・・・」

社長　　　「イメージはわかります。そのテイストですね」

かめやま　「そうですそうです。　これ以外だと、あんな名前だとか、こんな名前だとか」

女性役員　「うふふ。おもしろいですね～」