さて、今回の、以下の記事は
これまでCattery夢猫庵に見学にお越しくださった方や
フードの相談で電話をくださった方から聞いた話をまとめて書きました。

ペットショップの店員さんからそう言われたら、飼い主さんは「そうなんだ！」と思います。
ペットショップの店員さん、頼むよ、変なこと言わないでよ！と思ったので。

文中ではベンガル猫・ベンガルと書いていますが、これはどんな猫種でも同じだと思います。

ベンガル以外の猫の飼い主さんは文中のベンガル猫・ベンガルを猫と読み替えてみてください。

以下、本文と写真は全く関係ありません。




ペットショップの店員さんへ

ベンガル猫を「ケージ飼育できます。」と言って販売しないでください。
「ケージから出すのは、遊んであげるときだけ、15分くらい。」と言って販売しないでください。



飼い主さんへ

ケージは無いよりあった方が良いです。
例えば、まだ小さな仔猫の間、おうちの方が誰もいない時間に、仔猫を危険から遠ざけるため、ケージに入れておけば安心です。
（おうちの方が帰宅されたら、すぐにケージから出してお部屋の中で自由にできるようにしてください。）
例えば、仔猫が安心できる自分だけのスペースとして、自ら入ってくつろぐこともあります。
例えば多頭飼育で、先住猫と初めて対面する時、一頭だけ療法食を食べなきゃいけない時、
病気でうんちの状態を知りたい時、病気で隔離が必要な時。

ケージは無いよりあった方が良いです。
でも、ケージは単頭飼育のベンガル猫を、閉じ込めて飼うためのものではありません。

自由に高いところに登ったり、窓の外を眺めたり、お部屋の中を探検したり。
ベンガル猫は、お部屋の中で自由に過ごせるように飼育してやってください。




ペットショップの店員さんへ

「ベンガル猫がいたずらをしたら、叱ってケージに閉じ込めてください。」と言って販売しないでください。



飼い主さんへ

ベンガル猫がテーブルに上がったり、物を落としたりするのが嫌なら、テーブルの上を使ったらすぐ片づけるようにしてください。
ベンガル猫が洋服をおもちゃにしたり、ベッドにしたりするのが嫌なら、洋服をきちんとしまってください。

猫を叱るときは、0.3秒以内に叱らないと、猫にとっては時間が経ちすぎて、なぜ叱られたのか分からなくて、結果叱られて嫌な気持ちになったことだけが記憶に残るそうです。
この0.3秒以内というのは、以前何かで読んで、なるほどと思ったのですが、0.3秒以内じゃなくて、0.4秒以内だったかもしれません。とにかく1秒では、もう遅いのだそうです。
飼い主さんが「すぐに」叱ったつもりでも、ベンガル猫にとっては、もう時間が経ちすぎているのです。

ベンガル猫本人はたぶん、「いたずらをして飼い主さんを困らせてやれ」なんて思っていないはずです。
通るときに物に触ったら落ちちゃった、物が落ちるのを見るのが楽しかった、肌触りの良いベッドを見つけたと思ったら飼い主さんの洋服だった・・・たぶんきっとそんなところです。

だから、ベンガル猫がいたずらをしたら叱るのではなく、壊されて困るものは片づける、倒されて困るものは固定するなど、いたずら（と、飼い主さんが思ってしまうこと）をされないように工夫をしてやってください。




ペットショップの店員さんへ

「仔猫のご飯は一日二回です。」「だらだら食べさせると腎臓が悪くなります。」と言ってベンガルを販売しないでください。



飼い主さんへ

もともと猫は、少しずつご飯を食べる動物です。
確かに、だらだら食べるといつも腎臓に負担がかかっているため、腎臓が悪くなるという説があります。
でもそれは成長期真っ盛りの仔猫の話ではありません。

仔猫は一度に少しの量しか食べることができません。
せめて一日3回、出来るなら一日4回、無理ならいっそドライフードを置き餌で、いつでも好きな時に好きな量を食べられるようにしてください。
食器を一日に最低でも一度きちんと洗えば、不衛生にはなりません。
一歳過ぎた大人猫なら、一日2回でも良いと思いますが、小さな仔猫に一日2回は可哀想すぎます。


生後2～3か月でお引っ越ししたベンガルが、餌は一日2回しかもらえず、一日中ケージに閉じ込められ、出してもらえるのは一日15分。
出してもらえても、いたずらをしたと思われたら、叱られてまたケージに閉じ込められる。
想像しただけで可哀想で涙が出ます。





すべての飼い猫が、お部屋の中で自由に過ごせて、理不尽な𠮟咤を受けることなく、お腹いっぱいにご飯を食べられますように。






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