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カテゴリ:本
陸王 池井戸潤 レビュー
池井戸氏の代表作:直木賞作品の 「下町ロケット」を超えるような感動作が ついに読めた!率直な感想です。 題名からは、それ以前の「民王」のような 少しギャグ的なエンタメ小説なのかなと想像して いましたが、全く違う内容です。 池井戸氏の得意とするものづくり零細企業の サクセス・ストーリーです。氏は、以前メガバンクの 貸出部門にいた経験があり、中小企業の資金繰りや 経営の苦労と喜怒哀楽を知り尽くしたかのような リアリティがあります。私自身も営業、技術開発、 資材調達、労務と様々な部門と会社で自分と企業の 浮き沈みを目の当たりにしてきたので、物語の世界に すぐに完全に引き込まれました。 陸王とは、創業100年の老舗足袋メーカーが 社運をかけて開発する高級ランニングシューズです。 資金なしノウハウなしから新規事業に挑戦する 中小零細企業の苦闘を見事な演出で描いています。 そして、ケガによって栄光から挫折しかかった 若手ランナーや、何度も就職面接に落ち続ける 若者、企業経営の厳しい現実や影響により地位を 失った男たちの魂を、この陸王というアイテムが融合させ ていきます・・・。 後半に行けば行くほど自分のモチベーション曲線が、 まるで荒波のように大きく上下に揺さぶられました。 何度も何度も感動の落涙に見舞われました。 588ページのかなりの長編ですがあっという間に 読み切って、まだまだ読んでいたい!そんな作品です。 是非、沢山の人に読んでもらいたいですね。 p.s. 作品のモデルといわれる会社がありました。 ランニング足袋 KINEYA MUTEKI(きねや無敵) きねや足袋 本・書籍 ブログランキングへ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 19, 2016 10:46:35 PM
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