「それが人生よ」 〜別れの朝とマダム達からの粋なプレゼント | 子供と暮らすウィーン便り 〜美しいもの探し&文化の違いに思いを巡らせて〜

子供と暮らすウィーン便り 〜美しいもの探し&文化の違いに思いを巡らせて〜

イギリス、パリ、東京、現在ウィーンに暮らす駐在妻です。
「美しき青きドナウ」を見ながら子供とドタバタ暮らす
「忙しきクスミBBA」(笑)がウィーンで美しいものを探し、
新たなる価値観や文化の違いに興味を持ちながら暮らしています。
英仏回顧録、旅行記、収納等も♡

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***

 

毎日のように幼稚園の下校時に通った

PAUL。懐かしいプレッツェル。

 

さて、しばらく私にしては真面目な?

話題を書いてきましたので、

今日は閑話休題。

 

2017年夏、本帰国が決まり、

フランス人のママ友達にも

帰国の旨を伝えると、口々に

寂しくなるわ、と言ってくれました。

そして彼女たちが口を揃えていうのが、

 

「それが人生よ。」

 

何かにつけてイギリス人の口からも、

フランス人の口からも、

 

「It's a life!」

「C'est la vie!」

 

と出てきます。

「人生」で起こる様々なことを甘んじて受ける、そんな強さを私はこの言葉からいつも感じるのです。

 

 

「Grace, この日はあなたのお別れ会をするわ。

必ず来るのよ。」

 

とウィンクをする友人。

 

当の朝5人のマダムと待ち合わせていると、

なんと日本人の友人も来ていてくれるではありませんか!

 

「今日は特別にあなたの日本人の友人にも

声をかけておいたわ。」

 

とまたウィンク。

8人連れ立って朝のパリの街を闊歩します。

 

3年にわたって彼らと金曜の朝を

プチカフェでご一緒してきたけれど、

とうとうこれが最後かと思うと

しみじみと胸に迫るものがありました。

 

朝日を浴びながらカフェでお茶をし、

なんとなく、感謝の気持ちを述べ始めた私。

 

「ほら、Graceが話しているわよ。」

 

と一人が言い、あのおしゃべりなパリマダム達が

しーんと静まりかえって聴いてくれます。

 

3年間、妊娠出産、幼稚園での育児、

文化も言葉も違い、フランスでの生活は

決して簡単だったとは言えないけれど、

あなた達の支えがあったからこそやってこれたこと、

フランスでこんな素晴らしい出会いが

待っているとは思いもしなかったこと

心から感謝していること、

そして私も娘も素敵な友人に囲まれて

とにかく幸せな3年間だったこと。

 

そんなことを話していたら思いが溢れ、

涙を必死に抑えようとするも

その甲斐むなしく、

「私は泣いてないわよ。」

と強ぶってみんなの顔を見上げれば、

みんなの目にも涙がいっぱい・・・・。

 

私との別れで涙を流してくれる人達と、

この遠い地で知り合えたんだなぁ、

そんな人達と3年間過ごして来れたんだなぁと

思うと、感きわまる私だったのでした。

 

この広い世界で、奇跡のような出会いによって

私の3年間はどんなに助けられたことか。

そして彼女達の愛と思いやりのおかげで、

フランス文化とフランス人の暮らしに

触れることができ、

どんなに刺激的で、楽しい毎日だったことか。

 

今書いていても思いが溢れます。


 

そして、彼女たちはなんと、

驚くべきプレゼントを

用意してくれていました。

こんな紙。

 

 

 

 

なんと愛用する時計のベルトの

購入チケットを作成して準備して

くれていたのです!

 

付箋でかくしてある箇所には、

私の名前、幼稚園の名前などが書いてあります。

 

それに先立ち、なんだか私の手首を何度も触って、

あなた手首が細いわ〜といいながら、

彼女は私の時計のベルトサイズを

確認してくれていたらしのだけれど、

好みもあるし、サイズも間違っていたら

悪いからあなたが好きなものを選んでちょうだい、

ショッピングに同行するわと言ってくれました。

 

プレゼントとしては決して

安価なものではないと思うのに、

こんなものを用意してくれたなんて、

身にあまる幸せでした。

 

取り仕切ってくれた彼女は

人を喜ばすのがとても上手です。

いつかそんな彼女からのたくさんの

素敵な言葉もご紹介したいです。

 

この3年間、

フランス語ができない私にもかかわらず、

彼女達は私を温かく迎え入れてくれ、

私のために英語で通訳してくれたり、

フランス語を教えてくれたりと、

輪の中に私が入っていったことで

彼女達もエネルギーを使ってくれたと思うのです。

 

今でも彼女達の顔を思い出すと、

泣けて来そうな私です。

 

***

 

次回からはまたフランス人が産める理由シリーズ、

次回も幼稚園事情について、

書いてみたいと思います♫

今日も素敵な1日になりますように!

 

***

 

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