文化の違いを理解するということの深さ | 子供と暮らすウィーン便り 〜美しいもの探し&文化の違いに思いを巡らせて〜

子供と暮らすウィーン便り 〜美しいもの探し&文化の違いに思いを巡らせて〜

イギリス、パリ、東京、現在ウィーンに暮らす駐在妻です。
「美しき青きドナウ」を見ながら子供とドタバタ暮らす
「忙しきクスミBBA」(笑)がウィーンで美しいものを探し、
新たなる価値観や文化の違いに興味を持ちながら暮らしています。
英仏回顧録、旅行記、収納等も♡

こんばんは。ご訪問ありがとうございます。

今日からまた1週間。

頑張って参りましょう!

 

初めましての方は、お読み頂く前に 

こちら(およみ頂く前に♡)をどうぞ♫

 

***

さて。
先日から大家さんとの件を
記事にしていて、

イギリス人大家さんとの
ある面白い一件を思い出しました。

そのイギリスでの2軒目の家は
とても住み心地の良い家でした。

日本の家と比べても
何にも困ることがなく、
むしろセントラルヒーティングで
家中が暖かくなるのが日本より
快適なくらいで
とても気に入っていました。


ある日、そんな家のトイレの流れが
悪いということで目の前に住む大家に
連絡をするとすぐに来てくれました。


日本にいる時からそうでしたが、
私は大家さんが家に来る時は
それこそエタデリューや
インベントリ〜チェックを意識して、
それこそ普段の暮らしぶりで
綺麗にしているんだ、と言うところを
アピールしよう作戦で、
特に念入りに家を片付け掃除を
していたものでした。

そして日本風に
スリッパを用意して
お待ちしていたものです。


そんな様子を見て、
大家の彼はこう言いました。

「日本人は家を綺麗に使って
くれるからありがたいよ。
靴も脱ぐ文化だからね。
家も汚れないし、すごくいいね、
と妻と話して我が家も靴を
脱ぐことにしたんだよ。」

とたいそう誇らしげに言うのでした。


私たちも
「文化を尊重し合うっていいな」
とばかり、にこやかに聞いていました。



そして彼は、バスルームと一緒になった
トイレの修理箇所を
チェックし始めようとしたのですが、
トイレに別のスリッパがあるのを見て、
こう言いました。

「あれ?トイレにもスリッパ?
わざわざ履き替えるのかい?」


夫が、

「えぇ、衛生的な理由からです。」

と答えると

「ふむふむ」

と納得したのかしていないのか、
さほど気にすることなく
スリッパに履き替えることなく、
そのまま入って行きました。


すると、何か道具が必要になったのでしょう。
家に取りに帰る!と言って、
玄関を出て行きました。


すると、どうでしょう〜!?

彼は素足のまま目の前の自分の家へ
歩き出したではありませんか!!


「靴を履いてください!
痛いですよー!」

と声をかけつつ内心懇願・・・。


だって、彼はまたあの、
外を歩いた足で
我が家に入って来るのですから・・。

彼は、振り返り笑いながらこう言います。

「すぐ近くだからさ、
靴を脱いだり履いたりする
手間が省けるだろ、賢いだろぅ!」


ちょっとまって〜!

 サングラス 音譜 サングラス 
ちがう、ちがう、
そうじゃ、そうじゃなぁい ♫

サングラス 音譜 サングラス


(どうしましょう、
やっぱりこう言うシチュエーションでも
私の頭の中では
鈴木雅之の歌がぐるぐる回ってしまいます。
なんでもかんでも効果音?を
つけてしまうタチ・・?趣味・・?あせる



こちらからしたら

ワイルドだろう?ニヤリ
(スギちゃん風に)

なぁんて言っている場合では
ありませんおーっ!あせる



要は彼は、
私たちがなぜ靴を脱ぐか、と言う点を
本当の意味で理解していなかったのだと
思います。

トイレのスリッパの説明で
「衛生的配慮から」
と言ったのも結局
あまり理解されていなかったのかなと
思います・・。



靴を脱ぐのはリラックスできるから、
家が物理的に「汚れないから」。

と言うことは理解していたかも
しれませんが、
日本での長い人生の中で
私たちに染み付いた

外と家を分ける、と言うことの
「意味」であったり、
「衛生観念」的配慮からの
靴を脱ぐ、と言う行為を
どれだけ日本人が大切にしているか、
と言うことまでは
理解していないと言うことだったのだと
思います。



ですから彼は、
そのまま素足で自宅へ戻り、
その、外を歩いた素足のまま
当然のように
我が家へ戻ったのだと思います・・。


私たちが異国を理解するのも
それと同じようなことが
あるのかもしれません。
形だけではなく、その背後にある
文化的なもの、心情、
もっともっと深くを意味することが
たくさんあるのかもしれず・・。

そんなことまでを理解するのには
どれだけの時間を要するのでしょう?
でもそこまで理解できたら
とても楽しそうですね。


また、イギリス人女性との
お琴のレッスンでのそんなことも
書いて行きたいと思います・・。

もちろんフランスの育児事情も!


パリのジャックマールアンドレ美術館の
カフェ。ブルジョワの素晴らしいコレクション、
そして贅を尽くしたパリの屈指の華麗なる邸宅。
とても優雅なひと時でした。


***

お読み頂きありがとうございました。
素敵な1週間となりますように。

***
 

💖最近たくさん読んで頂いた記事です💖

 

「なぜ?」この一言でわかる出産への意識の違い

〜これなら産める!フランスの出産〜

 

子育て中のフランス人のお宅
〜決定的に日本と違うこと〜
 育児しやすいマインド

 

日本の教育の常識はフランスでは虐待!?
〜街のあり方と国民性と〜

 

自然と共にあるフランス
〜お肉やさんでの驚きの光景〜

 

フランスのビーチはなぜ美しいか
〜フランス人の自然な生き方〜

 

私がフランスに興味を持った理由〜
日本と一番と言っても良い違い〜

 

「日本は全てがきちんとしているわよね」
日本はどうして「systematic」になれるか

 

日仏の人生観の違い〜教育の力?〜
 
【続】ないない尽くしのフランスの幼稚園
驚きの事情
 
フランスで恥をかかないために
フランスと日本の接客業の違い
「お客様は神様!?」
 
「君のお嬢さんは4歳だよ!」
フランスのサービス
 
日本だったらすぐクレーム?
フランスのカフェのギャルソンの態度が
悪い理由
 
☆Maman GRACEが黙っていない
〜あなたはどこの国から来たの?〜

 

☆「あなたの好きなようにすれば良いのよ」

日本人を苦しめるメンタリティ

 

ないない尽くしのフランス!

日本の幼稚園ママは大変!と感じた理由

 

パリのママンは母親失格? 

日本とフランスを考える

 

☆「みんなと一緒でなきゃ・・」

そんな日本人はこんな風にして作られる

 
帰国前日の大パニック まさかの事件・・
フランスらしい駐在の〆?
 

マダムの紡ぐ言葉

〜私にできることしかできないし、

したくないの〜

 

フランス人がたくさん子供を産める理由

 

駐在妻の暮らし 〜本当のところ〜

 

☆日本と違うフランスの保護者会
出生率の高いフランスの男性のパフォーマンス
 
☆フランスの自由からヒントを得たら・・

 

***

 

ドキドキドキドキ応援よろしくお願いいたしますドキドキドキドキ

更新の励みになります。

1日に1回各ボタンを押して頂くと、

ポイントに反映されてランキングが

上がる仕組みになっています。


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村

 

 

宝石ブルーこちらのブログも書いています宝石ブルー 収納について、時々

以下のブログで綴っています。

ご興味がありましたら

お立ち寄りください!

クリアな暮らし