「夜のヒットスタジオ」で山口百恵が最後のテレビ生出演！
日本武道館でのファイナルコンサートの興奮冷めやらぬ昭和５５年１０月６日
山口百恵が最後のテレビ生出演に臨んだ。
「夜のヒットスタジオ」
山口百恵がデビューから８年間何度となく出演してきた伝説の人気歌番組だ。
本来の「夜のヒットスタジオ」は時の人気歌手を数十名呼んで、それぞれの持ち歌を披露させるという構成だ。
だが、この日は特別。
番組の最大の功労者といっていい山口百恵が結婚引退をする。
そこで山口百恵のためだけに、いや、むしろ日本全国民のために、〝サヨナラ山口百恵〟と銘打って山口百恵の歌だけで構成するというスペシャルな番組が放映された。
山口百恵と馴染みの深い歌手たちが待つ中、山口百恵が「横須賀ストーリー」を歌いながら登場。
続けざまに「ロックンロール・ウィドウ」をシャウト
そして、司会の芳村真理、井上順に迎えられる山口百恵。
山口百恵がセンターに座り、その周りを仲間たちが囲む。
桜田淳子、森昌子など、それぞれが山口百恵の思い出話に花を咲かせた。
なんと和田アキ子までが話に割って入ってきた。
誰しもが、山口百恵を語らずにはいられなかったのだ。
映像で山口百恵の8年間を振り返る。
デビュー当時にヒットした 「夏ひらく青春」
これは貴重！
ピンクレディーの「渚のシンドバット」を山口百恵と桜田淳子が踊っている。
山口百恵と郷ひろみのダンス！
なんと山口百恵が夜のヒットスタジオ二代目司会者三波伸介とコント！
番組から山口百恵へのプレゼント。
出演者達が山口百恵のヒット曲を山口百恵に捧げる。
和田アキ子が「青い果実」を歌う。
アン・ルイス、太田裕美の「プレイバックPart2」
岩崎宏美、高田みづえの「乙女座宮」
小柳ルミ子の「しなやかに歌って」
森昌子の「秋桜」
そして、盟友・桜田淳子の「いい日旅立ち」
御三家の西城秀樹、野口五郎、郷ひろみがそろって「マイ・ウェイ」を歌う
続いて山口百恵に花束をプレゼント
沢田研二が
五木ひろしが
ジュディオングが
研ナオコが
いよいよ最後の時間が近づいてきた。
山口百恵がテレビで歌う最後の歌
「さよならの向う側」
これで本当に最後だ。
仲間たちは、山口百恵の最後の歌声を、じっと、ただじっと、聴いていた。
かけがえのない残されたわずかな時間をかみしめるかのように、ただ黙って、涙を堪えて、聞き入っていた。
花吹雪が舞う中、山口百恵は歌い切った。
その目に涙はなかった。
昭和という時代を象徴し続けてきた山口百恵。
山口百恵はその役割を全うし切ったのだ。
」
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