旅と鍼灸

チベット大好き院長による、旅と東洋医学のお話

今月のお話 第16回

2015年05月01日 | 日記

「腹部診察と体調の関係の話」


今日から5月。この時期は「5月病」などなにかと体調を崩しやすい時期です。今回は、腹診と体調の関係の話です。

・東洋医学では、「腹部は内臓の鏡」といわれ、腹部の色艶や硬結、圧痛などから内臓の異常を診ます。

・みぞおちの圧痛・痞えは消化器系や心臓の異常を表します。また精神の興奮でも異常がでます。

・左右の肋骨下縁は「肝」の状態を表します。イライラしてゲップがでたり、月経前の女性はここが痛くなります。

・へそ周囲の冷えは胃腸の弱さを、へその左下の圧痛はオ血(古血)を表します。またイライラが強いとここが堅く動悸を打ちます。

・腹筋全体の張りは自律神経の異常を表します。そのため、時計回り(=腸の動き)にさすると気持ちが落ち着きます。日ごろから腹部の状態を診ておくとよいですね。

 

 

今月の写真

2007年7月27日  コンボ地方(林芝地区)及びチャムド各地へと出発。

ラサから東へ数百キロの地に「コンボ地方」が広がる。コンボ地方は標高が2000メートル級と低地のため、鬱蒼としたジャングルが広がる。一説には、この地はチベット黒魔術発祥の地とも言われるディープなエリア。また、インド、ミャンマーとの国境地帯のため、軍事的にも敏感なエリア。

 

晴れていると思っても、一瞬のうちに霧が辺りを覆いつくす。この霧のなかに、いったいどんな「秘密」が隠されているのだろう…。

 

「悪魔の館」とも称される、謎の望楼。聖湖パソン・ツォ近郊のショカ村(巴河鎮から北へ約20キロ)に建つ。先端が細長く、縦に一直線に銃眼のような穴が開いている。地元の人でもこの正体がわからないという。

1920年代にコンボ地方を旅した探検家F・キングドン‐ウォードの著作『ツァンポー峡谷の謎』(岩波文庫)にも、当時彼がこの塔と類似のものを目撃していることが記されている。

 

チベットの伝説上の英雄リン・ケサル王の魂が宿る聖湖パソン・ツォ。湖に浮かぶ島に寺院が建つ。

 

 

 霧に包まれた原生林のなかにひっそりと佇む湖。真夏にもかかわらず、冷気を孕んだ風が湖面を吹き抜ける。

 

まるで「賽の河原」をイメージさせる風景。

 

 

 

 

コンボ地方は「チベットのスイス」とたとえられるほど、晴れた時は美しい(「通麦」近郊)。

 

 

 

 

ナムチャバルワ峰(7782m)。あの山の向こうが世界最大の峡谷「ツァンポー峡谷」。そして、インド・ミャンマーとの国境地帯「マクマホン・ライン」へと続く。

 

 

 

 

 


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