ポール・ポッツの半生を描いた映画「 ワン・チャンス」 | ミソジノツブヤキ。

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みなさん、こんにちは(^-^)

ちょっと小粋な帽子通販専門店で働く三十路女子・凪子(なぎこ)ですニコ 



気がつけばこのブログ・・・
帽子やファッションのことばかり綴っていましたが。

私は自称映画オタクでして。(かなり見るジャンル偏ってますけど)
本当は映画のことをたくさん書きたくて♪

というわけで、今日から今まで見た映画についてもたくさん語っていこうと思います。


まずは、昨日の夜に見た映画から。


「ワン・チャンス」




イギリスのタレントオーディション番組「ブリテンズ・ゴッド・タレント」で観客を熱狂させたオペラ歌手、ポール・ポッツの半生を描いた映画です。





恥ずかしながら、ポール・ポッツさんのお顔があまり記憶に無かった私。

映画が始まり、一緒に見ていた旦那に「え?これ本人が出演してるの?」と聞いてしまいました(恥)

いやいや。。。実際はポール・ポッツご本人様ではなく
ジェームズ・コーデンさんという俳優さんでした(滝汗)


私が一番この映画に惹かれたのは、監督と脚本家。

監督は、「プラダを着た悪魔」を手掛けたデヴィッド・フランケル
脚本家は「最高の人生の見つけ方」を書いたジャスティン・ザッカムです。

この2人がタッグを組んで、感動しない映画なわけがない!と思った私。




いや~・・・期待は裏切らなかった。

こういう半生・・・というかシンデレラ・ストーリーを描いたお話は、ちょっと笑えるところがあったり、主人公に何かしら共感できる部分があったり、そして”夢”と”現実”がしっかり描かれていることがポイントで。

とにかくひねりのない素直なストーリー展開が一番良いと思っています。

つまり、”思ったとおりの話”というところがいいんですよね。
消化不良にならないから(^^)



◆STORY◆

イギリスの片田舎で生まれ、子供の頃から典型的なイジメられっ子だった純朴な少年(ちょっぴり太っちょ)ポールが抱いていた夢は、「オペラ歌手になること」だった。

大人になってからも自分に自信が持てず、謙虚で、どこか冴えない彼は、
街の小さな携帯ショップで働いていた。それでもオペラ歌手になるという夢を忘れたことはなかった。

そんな中、ネットを通じて知り合った女性・ジュルズ(通称キャメロン)と恋人同士になったことで・・・彼の世界は一変する。

自分の夢を、純粋な瞳で真っ直ぐ見つめながら「必ずオペラ歌手になれる」と信じてくれる女性がそばにいること。
それが、彼の心の支えとなり、一歩前へ進む勇気になったのだ。

彼女に後押しされ、憧れのオペラ歌手パヴァロッティが理事を勤めるイタリア・ベニスの音楽学校に留学したポールは、一生懸命練習に励み、見事上級クラスに選抜される。

さらにその実力が認められたポールはパヴァロッティの前で独唱する機会を与えられる。
しかし、緊張と恐怖のあまり失態を演じてしまい、さらにはパヴァロッティから「君はオペラ歌手には絶対になれない」と酷評されてしまう。

打ちひしがれた彼は、
恋人・ジュルズとも連絡を絶って、逃げるように故郷に帰り、父親の製鉄所を手伝い始めるが・・・その現実の厳しさにもまた心が折れ、失意のドン底に陥るのだった。

それでも、やっぱり忘れられなかったのは、恋人ジュルズへの想い。
彼女の働く薬局へ行き、もう1度やり直したいと告げるポッツ。
だが、ジュルズは彼を冷たくあしらう。

そんなジュルズとの恋を再燃させたのは、ポールの”歌声”だった。
ジュルズに愛を込めてオペラを捧げたポールに、ジュルズは心を打たれたのだ。
そうしてポールに「あなたはまだ歌えるわ」と告げる。

やがて2人は結婚し、ポールは知人からアマチュアのオペラ劇団にスカウトされ、ようやく順風満帆かと思われたが・・・またしてもポールに悲劇が。
公演日の直前、盲腸になり手術をすることになったのだ。

術後まもなく、まだ傷口も塞がらないうちにステージに立つポールだったが、結局公演中にステージ上で倒れ、さらには甲状腺に腫瘍が見つかってしまう。

歌うことができなくなった彼を、献身的に支えるジュルズと仲間たち。
幼少期からいじめられる日々を送ってきた彼は、「どうやって友だちを作ったらいいかわからない」と悩んでいたけれど、たくさんの大事な人たちに囲まれていることに気付くのだった。

そして、ある時・・・自分がオペラを歌えることに気付いたポール。
「あれ?声が出る!」「歌える!」「やったーーー!」と両手を挙げて上機嫌で自宅に帰るが、その帰り道に交通事故に遭い、骨折とひどい鞭打ち状態で安静を余儀なくされる。

チャンスが訪れるたびに悲劇が訪れる自分の人生に嫌気がさしたポールは、完全にひきこもり状態になってしまう。
そんな彼を、ジュルズは「なんとか歌う機会を与えてあげたい」と思いながら優しく見守り続け、両親や他の友人らもまた、ポールを叱咤激励するのだった。

幾つもの困難を乗り越えて、彼が見つけたのはイギリスのオーディション番組の広告。
ジュルズに後押しされて応募し、もう1度オペラと本気で向き合うことを決意したポール。

これが最後のチャンスと信じて、ポールはステージへ上がる。





・・・かなりざっくりですが、こんな感じの話なんですね。

ポール本人ももちろん良いのだけれど、私が泣かされたのはポールのお父さんです。

ベニスから帰ってきて、製鉄所の手伝いすら投げ出したポールに一言。
「これが現実だ」と言い放つシーン。

そうですよね、好きな仕事や、やりたい仕事が出来る人なんてほんの一握り。

でもその中にやりがいを見出したり、仕事が終わってから一杯お酒を飲むのを楽しみにしたり、休みの日は趣味に時間を使ったり。

多くの人は、それが現実、それが当たり前だと思って生きてるんですものね。
そういう人たちが、社会を支えているんですから。

その現実すら受け入れることもできず、夢にも向き合わない息子を間近で見ていたら、お父さんだってきつく言いたくもなりますわな。



そんなお父さんが・・・最後に

「親としての成功とは、いかに子供が親を越えたかで決まる。
俺はおまえを誇りに思う。」


ってポールに言うんです。



実年齢より中身が老けていて、背中のチャック開けたら本当は50代のおっさんが入ってるんだろう、とよく言われる私。

まだ子供もいませんけども・・・このお父さんの気持ちが一番よくわかりました。

もう恋愛うんぬんじゃ、あんまり泣けなくなってしまった私もどうかと思いますが(汗)
家族愛が一番泣けるんです。


”素直になれない頑固おやじが、意気地の無いダメ息子を初めて認めた。”


これが、私的ワンチャンス★ベストシーンだと思います。



ジュルズとの恋、友情。。。そして家族愛。
波乱に満ちたポールの半生は、くすっと笑えてホロリと泣けて・・・見所満載でした。

ポールがオペラを歌うシーンは、実際にオペラ歌手ポール・ポッツさんが
歌っているそうです。



ラストシーン。

オーディションのステージで、彼が歌い出す前から私は涙が止まりませんでした。
(年取ると涙腺も緩くなる件)



みなさんもよかったら、見てみてくださいね(^^)v




【こちらが実際のポールポッツが出演した番組です。】
(もう、これ見ても泣けちゃってポールポッツ病にかかってます。。。)






それでは、素敵な週末を!