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兵庫県立美術館の大エルミタージュ館展に行ってきました
1年前にサンクトぺテルブルクで見た絵画に再会できてうれしかったです
名作がたくさん来てて驚きました。
写真でふりかえっていましたが実物の絵画とはまったく別物ですね。
エカテリーナ2世の肖像だけ写真可
王冠を被り戴冠式のエカテリーナ2世に顔をはめて写真撮影できます
今回一番惹かれたのはバトーニ
「聖家族」ポンペオ・ジロラーモ・バトーニ1777年
ロココらしく人物のは表情や物腰は優美ですが、イタリアらしく厳格さもあっていいなあと。
マリアを中心に安定の三角形の構成。
マリアは美しく慈愛に満ちています。
赤というよりピンク色の服のマリアですが生の象徴の青が逆に引き立っていますね。
オーディオガイドと公式サイトでは右はバブテストのヨハネで左はマリアの母アンナとなっていましたが、
ヨハネが母エリザベツといる方が自然だと思います。
ヨハネも御使いガブリエルから告知を受け年老いたエリザベツにできた神の奇跡による子なので年齢的にあいますし、
エリザベツはマリアの親戚でマリアは妊娠中の3ヶ月をエリザベツの家ですごすほど親しかったことからも裏付けできると思います。
あくまで個人的な意見です
「聖母マリアの少女時代」フランシスコ・デ・スルバラン1660年ごろ
赤と青の服でマリアとわかりますが聖人的な要素はまるでありません。
膝の上にある神殿の天幕用の布はマリアが縫ったとされるものでアトリビュートの一つ。
未来にある受難を受け入れているかのように見えました。
「運命を悟るハマン」レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン1660年代
この作品の主題や登場人物についてはいろいろ説があり、
エステル記のハマンである説とサムエル記のダビデに妻を取られて戦地に赴かされるウリヤである説があり本によって題名が違います。
ターバンを巻いているのでペルシャ人ハマンかと思いましたがレンブラントの「ダビデとヨナタン」ではダビデがターバンを巻いているのでその考え方はできません。
ダビデとヨナタン
図録にはハマンである説が有力であるように書いてあり、ウリアはユダヤの一兵士であり宝石を頭に巻いているのはおかしいので私もハマンだと思います。
だとするとこの絵では左がエステルの養父モルデカイで右がアハシュエロス王で服装的にもそれが正しいと思うのですが、
オーディオガイドでは左はハマンの部下になっていましたが、そうなら一人だけターバンを巻いてなくて外国人の設定はおかしいと思います。
あくまで個人的な意見です
「羽飾りのある帽子を被った若い女性の肖像」ティツィアーノ・ヴェチェッリオ1538年
当時の理想的な女性像。
ボーイッシュで小さな胸にむっちりした腕。
豪華なアクセサリーに毛皮の服をまとっているので貴族女性だと思われます。
「王妃の2人の侍女」アンソニー・ヴァン・ダイク1630代末
ヴァン・ダイクのステレオタイプ的なまっしろの顔に豪華な衣装、斜めのポーズ、弟子が描いたであろういつもの緞帳とイギリスらしい自然の景色。
ヴァンダイクは大好きですがこの絵は好きではありません。
くどくなるのでこの辺でやめます。
カタログと文庫本買いました。
読んでくださりありがとうございました
楽しい週末をお過ごしくださいね