新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

甲府「武田の杜」、深緑の山嶺に映えるアジサイ園!17-07

2017-07-03 | 山梨、里山の美しい四季!

山梨県は、都道府県別「健康寿命」で、日本一になった!

平成27年12月公表の都道府県別健康寿命統計データ(厚労省)

山梨県は病気予防や健康意識の高まりも要因だが・・、食育も盛んだ!

筆者は、その要因の一つに山梨県土の77.8%(全国第3位)を山岳

・森林で守られて、恵まれた環境も忘れてはならないと思う。

甲府盆地の風景は美しいばかりではない。加えて自然環境の恩恵に感謝

今号は、甲府市内、ベッドタウンのすぐ傍に大自然が守られ

ている自然豊かな「武田の杜」と「千代田湖」を紹介します。

閑静な住宅地の中心にある「千塚公園」から望む「武田の杜」片山!

写真の山嶺の山麓に、山宮町、羽黒町の環境の良い住宅地が開かれる。

甲府駅前から路線バスで約20分のところ。もし、東京なら考えられない住環境

にある。背景山嶺ピークは片山(大宮山)標高665.2m。

その右側(東)の「和田峠」を越えると下帯那町。そこに「千代田湖」

がある。 そしてその山並みに沿って西側一帯に「武田の杜」が広がる!


秩父多摩甲斐国立公園「千代田湖」付近の案内図

「千代田湖」は、正式名称は「丸山貯水地」。

名前のいわれは、旧西山梨郡千代田村大字帯那字丸山・針原にあるため

「丸山ため池」となったが、現在は「千代田湖」と呼ばれている。

かつて甲府市は上水道の水源を荒川に求めるにあたり、不足する下流

荒川沿岸の農業用水を補給するため上流帯那川の流れを集めて造られた。

溜池工事は、昭和8年~12年(1933~37)頃。

水面積26ヘクタール、水量145万立方メートル。水深13m。

山梨県甲府市の北西部にある湖。面積は約0.25平方キロメートル。

湖面標高は550m。

へら鮒釣りのメッカ「千代田湖」! 

湖畔沿いは一周2.5kmの舗装道路が整備され、リゾート環境があるところだが、

定住している人も多い。秩父多摩甲斐国立公園の最南部に位置している。 

また、湖畔に近い「和田峠」は甲府の夜景を眺める展望スポットで、

これから夏になると、夕涼みや夜景を眺めるカップルや家族で賑あう!


 「千代田湖」は、甲府の隠れ”リゾート”! 

千代田湖」は、甲府市街と昇仙峡の中間に位置することから、

交通の便も良く、甲府から車で約20分の距離なので、ボート遊び、

釣りなどの市民の憩いの場となっており、特に、”へら鮒”釣りには、

大人気スポット。月曜日にもかかわらず多くの釣り愛好家が楽しんで

いるのを見ると・・・、良く釣れるらしい!

特に、顔がゴッツい鮒は山梨らしく「信玄鮒」と呼ぶと聞く。

注)筆者も蓮花の多い場所に、1m近い鯉の死骸が浮いているのを見つけて

釣り人に聞いてみると、かつては、全長1m位の大鯉が釣れたと云う。

へら鮒も全長30~40cmくらいの大物が釣れるらしいので覚えておこう。


「千代田湖」ルートを利用する時は「武田の杜」も訪ねて見て下さい。

 「武田の杜」は健康の森とも云い・・・森林浴を楽しめる遊歩道も整備

されており、森林セラピー基地の散策が楽しめる!?

散策すると、気分爽快になり、健康促進になる観光のあり方もお薦めです!


「千代田湖」は、甲府駅北口、山梨交通バス6:51発

「上帯那」行に乗る!「千代田湖」へは約20分で行ける。

注)マイカーは問題ないが、最寄りバス便は「山宮循環バス」が便利。

しかし山宮の武田の杜入口下車で「武田の杜」へ行くには、少し山登り

の覚悟がいるので、早朝便に乗って「千代田湖」へ先に行くことにした。

ネット情報を見て6月20日(火)~7月2日(日)にあった

「武田の杜」・あじさいまつりの静かな翌日7月3日(月)に、

「武田の杜」・あじさい園を訪ねた!

早朝バス便に乗れたので、先に「千代田湖」の蓮の花を訪ねた。

「武田の杜」6月末~7月初め「樹林に映えるアジサイ園」が美しい!

「武田の杜」アジサイ園が目的だが、先に「千代田湖」の蓮の花を見る!


甲府駅北口山梨交通バス6:51発「上帯那」行で、通学生ら数人と乗った

バスに、観光客は二人だけ。7:10AM過ぎ、もう山嶺の「千代田湖」へ着。

第一印象は「長閑なリゾート地」のような環境だと思った・・・!

何と・・・、そこ甲府「千代田湖」は”へら鮒”釣りのメッカだった!

「千代田湖」は”へら鮒釣り!のメッカ!大きな鯉や鮒が釣れる! 

へら鮒釣りの人は、湖畔に車を置いてそれぞれがお気に入りの場所に

陣取っている。湖に浮かぶボート桟橋は二箇所あって、殆どが釣り人が、

湖面のスポットにボートを留めて何時間も釣りを楽しんでいる様子だ。

早朝にかかわらず約数十人は見える。


 釣り舟の桟橋は、朝早くから釣り人を待っているボートが整然と並ぶ!

 

朝早い人は、夜明けから釣りを楽しんでいるようです。釣り舟は事前確認要。

貸しボートは、2500円。5月~8月は、早朝5時頃から営業しているよう。

甲府市下帯那町1353 「千和」ネット検索でも釣り情報などが得られます。


 筆者のお薦めは、梅雨の合間なら「千代田湖」の蓮の花・・・!

6月下旬~7月初め「千代田湖」は、美しい蓮の花が咲く!

  

偶然だが、蓮の群生の中に小さな丸太が浮いていて、その上に休んでいる

のは、何と銭亀が二匹、仲むつまじい夫婦亀かも!


 真っ白い蓮の花が素朴で美しい!暫し、シャッターを楽しむ!


千代田湖の蓮の花

 


「武田の杜」は健康の森として、”甲府市民憩いの場”に・・・!!

「武田の杜」は昭和48年に設置。甲府駅より北西に約4kmの位置にある。

甲府市北部に国有林、県有林、私有林を合わせ、2500㌶の広大な森林だ。

千代田湖畔沿いの静かな車道を歩く(徒歩約30分)と間もなく「武田の杜」

入口へ至る。「武田の杜」豊かな自然に親しむ癒やしのスポット、健康の森。

富士山や南アルプスを背景に甲府盆地を一望できる美しい森林公園!

「武田の杜」には、森林学習展示館を始め、野鳥昆虫観察小屋、

ログキャビンキャンプ場など、自由広場を中心に「健康の森」として、

世界遺産富士山を望む森「森林セラピー基地」として認定されている。

詳しくは、http://y-zouen.jp/takeda/ 

武田の杜入口※車はこの道を進むと管理サービスセンター前に駐車場がある。

先ず最初に「武田の杜」サービスセンターを訪ねて、散策情報を伺うのが良い。

「武田の杜」サービスセンター(管理事務所)は、甲府市山宮町井山3371。

TEL055-251-8551 

「さくらまつり」は、2017年は、4月9日(土)~10日(日)

「あじさいまつりは、〃6月20日(土)~7月2日(日)でしたが、

2018年以降は、念のため再確認要。


「武田の杜」健康の森の散策路は、整備されて歩き易い自然散策路!


「あじさい園」はアジサイの群生がとても自然林に馴染んでいる!

 


自然林に馴染んだ「あじさい園」は、シャッターを押したくなる!


現在、あじさい群は約2000株になったそうで、種類も楽しめる!


大自然に融合した”あじさいの群生”と散策路の様子!


「片山(大宮山)」は標高665.2mの展望地。樹額に富士山!

案内資料によると、平成24年10月、天皇・皇后両陛下が県立「武田の杜」を

ご訪問。中核施設の「森林学習展示館」で「恩賜林100年の歩み特別展」を

ご覧の後、展望広場から甲府盆地を囲む恩賜林を一望されたとのこと。

上記写真左は、その記念に建てられた御行幸記念碑とのことで、

山頂まで軽舗装されていて、行幸の際に整備されたものらしい。歩き易い!

この展望広場は、「荒れた国土に緑の晴れ着を」をスローガンとして、

昭和天皇・香淳皇后の御行幸を仰ぎ、昭和25年に開催された「第1回全国植樹祭」

の会場となった甲府市片山恩賜林の山頂部にあたる。


梅雨空の中、出迎えてくれた”富士山”の勇姿・・・。元気をもらいました!


 山頂から望む甲斐駒ヶ岳     鳳凰三山のシルエットが望めた!

雲の中だが、シルエットは素晴らしい!次回は晴天を期待したい!

紅葉の季節に、また来たいな・・・!!


森林セラピー基地の石標  国際ソロプチミスト「山梨の森」木標

石標は山梨県立「武田の杜」保健休養林「健康の森」セラピー基地

注)森林セラピー基地は、リラックス効果が森林医学の面から実証され、

さらに関連施設などの自然・社会条件が一定の水準で整備されている地域

のことで、現在、全国では62の森が認定されています。

さらに森林セラピー基地には森林セラピーロード(散策路)が2本以上

必要だが、甲府「武田の杜」健康の森コースは4本のコースが設定されている。

①癒やしの小径 中の平コース 1.4km 初級 

②癒やしの小径 西の平コース 2.2km 初級

③五感の森コース 約2.3km 初級・中級

④外周コース   約5.0km 中級・健脚向き

その他歩道コースもあり、遊歩道は全長約20kmに及ぶ広大な森林エリアである。

木板サインは、国際ソロプチスト「山梨の森」と記されている。

山梨県の女性らは、時々、ここに集まって、”元気をもらっている”ものと想像する。

従って、筆者の歩いた感じでは、ロングウオーキングに向いたスニーカーか、

軽登山靴などを履いた方が歩き易いと思う。整備はされているが、

中高年は山道も歩くので、ストックなど用意されていると歩き易いと思います。

服装は、準登山スタイルがベターで、蜂や蚊対策などもあった方が無難です。

HPやパンフレットに書かれているので、ご自身で確かめて下さい。


「武田の杜」展望休憩室はデッキから望む南アルプスが素晴らしい!

注)梅雨の合間で台風前であったので、運良く稜線は見えたが、

天気の良い日にまた訪ねて見たいところ・・・!

※上記掲載写真の南アルプス(鳳凰三山)方面はここから。


 森林学習展示館は、山梨の森林・林業の様子が良く分かります。

静かな環境で見て回ると、久し振りに「勉強した」気分になった。

検索で諸資料あり。


附録写真だが、ここが自由広場でセラピー基地の拠点となっている。

写真右は、おにぐるみの実!樹木や植物に興味があれば、こんな写真も撮れる。

植物図鑑の宿題が増えます。ぜひ好きな方はデジカメを持参し散策して下さい。

バードウオーチングも面白そうです。この季節にウグイスの声も聞けましたョ。


「千代田湖」へのアクセスは甲府駅北口から山梨交通のバス便もある!


 「武田の杜」は、甲府駅より北西約4kmに位置する。

山嶺のピークは、片山(大宮山)は標高665.2m。

東京郊外で有名な高尾山より少し高いだけだが、車でも山上まで登れる。

従って、千代田湖から武田の杜へも舗装された車道を歩くが、武田の杜

に入ると、自然散策路が整備されていて、全長約22kmの整備された

遊歩道を歩くことができる。しかも、遊歩道には道標が31ケ所も設置

されていて、これほど安心できる山嶺の散策路は他には少ないであろう。

筆者も、東京調布在住時代、高尾山を奥庭の如く歩いたが、人混みで

迷うことはないが、もちろん、必要最低限の標識は整備されている。

今回、初めての散策路も歩いて見たが、分かりやすい道標で歩き易かった。


帰路は別の道を下り、甲府市山宮町のバス停「千代田湖入口」で、

山梨交通、山宮循環バス「甲府駅行」に乗るコースを取った。

山宮は循環バスが豊富にあるので便利。下りは、バス停まで約40分。

車道なので舗装道路の下りのために、少々ふくらはぎが疲れたが・・・、

下り道の中腹でベンチが置いてある「みはらし広場」に立ち寄って見た。

近づいた甲府市街地(目の前)に甲府富士屋ホテルや湯村温泉の宿が軒

を並べているので、帰り道に立ち寄り湯でして帰れば良かったのかも!

注)山宮町の高台の閑静で見晴らしの良さそうな住宅地を抜けると、

急に都会的住宅地に至るが、どちらが住みやすいやら、山腹の高台に

住んでいる高齢のご夫人が坂を登って来たので声をかけてみると・・・、

「若い頃は、見晴らしが良くて喜んだが、今は坂の上り下りが結構、

キツいですョ」と言っていた。


山梨県は「都道府県の森林面積割合」で全国第3位、

現在でも県土の77.8%が山岳・森林に守られている。

その守られた自然環境の中で、山梨県は健康寿命日本一

になったのではなかろうか・・・!?

改めて、近年、山梨県の居住人口が減少しているのは残念だが・・・、

首都圏などが都会化で段々と破壊されている国土を見るにつけ・・・、

特に、都会から山梨を選んで移住して来た者には、山梨県は良い処もたくさんあり、

恵まれた自然環境の中に暮らしていることを・・・改めて感謝したい。

お陰で、筆者もリタイアー後、山梨に移住して以来、夫婦とも少々高齢になった

ものの、風邪ひとつ引かなくなって、甲府盆地をサイクリングして楽しめるほど

元気に暮らせていることを感謝している!

山梨県に居住する皆さんも県土の良さを見直す機会を得たのではないだろうか!?

職場環境を除けば、東京では考えられない恵まれた居住環境です!


県土の自然環境を表すデータ「都道府県・森林面積の割合」を分析すると、

1位:高知県 83.4%  ランクA

2位:岐阜県 79.1% ランクA

3位:山梨県 77.8% ランクA 3474.01K㎡/県土4464.99K㎡

4位:島根県 5位:奈良県 6位:和歌山県が上位Aランクであるのみで、

首都圏は、

42位:神奈川県 39.0% 43位:東京都 35.9% 44位:埼玉県 

45位:千葉県 46位:茨城県 47位:大阪府 30.4%と下がり、

若い頃は憧れた都会は、現在は自然破壊が激しく、殆どが崩壊寸前である。

この山岳に囲まれ、森林が約78%も守られているお陰で、空気は清んでいて、

清涼な水は豊富にある。筆者もそれが気に入って山梨県に移住して良かったと思う。


平成25年「健康寿命」調査統計※厚労省が3年に1回調査。

自然環境だけでは「健康寿命」は向上しないようだが、念のため分析をしてみた。

平成25年「健康寿命」調査データ(厚労省)によると・・・、

男)第1位:山梨県72.52才 女)第1位:山梨県75.78才。

  第2位:沖縄県         第2位:静岡県

  第3位:静岡県         第3位:秋田県

と県別の環境分析では、第一は病気予防と健康対策の成果と思われるが、筆者は、

上記のように山岳と森林が保全され、森林の占める面積の割合が県土の77.8%

守られていて、自然環境が優れていることではないかと考える。

そのお陰で、清涼な水が豊富で、空気も新鮮に保たれている!

都会化する山梨県内の市街地も、今のうちから、自然環境保護について大切に

考え直す機会を与えられているものと考えます。まだ今からでも間に合うと思う!

それは、「武田の杜」のような広域の恩賜林をベースに、県有林、国有林、私有林

が環境保全されながら有効に活用されることが一番重要な役割ではないかと思われる。


 

 



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