ユーロ2016も終わって、録画していた分も全て観終ったので、感じたことを徒然に

1)大会前の予想をベルギーとしたことと反省点

大会が始まる前に、優勝予想をベルギーとしたのは、世界ランクが高いわりに注目されていなかったからで、いわば安値に放置さている株を買う感覚でした。

結果は、なんとも噛み合わない試合ぶりでベスト8敗退。

ハリルホジッチがグループリーグを見た後、クロアチアを優勝と予想していきなりはずすんだから、素人の私があまりに安易な予想はするもんじゃないですね。

それにしてもベルギー、巧さは抜群でも、噛み合わない、どこか熱に欠けた試合ぶりでした。

個人技のなさを闘志とチームワークでカバーして勝ち進んだアイスランドの反対がベルギーでした。


2)グリーズマンの活躍に驚くも、やはりベンゼマがいれば優勝していた?

前記事でベンゼマを外したフランスは、決定力不足に泣くだろうと書きましたが、決勝でそれは現実のモノとしてなりました。

ただグリーズマンがあれほど活躍したのは予想外でした。

リーガだとメッシ、C・ロナ、スアレス、ベイル、ネイマールと怪物揃いなんで、小柄な三番手チームのFWは過小評価されがちなのかも・・・

他が凄すぎると霞む


3)ポグバを蘇らせたデシャンの采配

如何にもエゴの強そうなデシャンですが、采配は冴えわたっていました。

特に緒戦のポグバが過度に緊張しているのを見て、一段後に下げて蘇らせた。その他にも選手交代を当てること、鬼神の領域でした。

だからこそ、FFFとベンゼマの確執が惜しかったですね。
デシャンはFFFに折れたというより、ベンゼマは必要ないと思ったんでしょうね。
必要だと思っていたら、FFFの意向など無視して呼んでいたでしょう。
エゴの強い監督は、スター選手を嫌う傾向がありますが、その一端ではないでしょうか。
でもエゴが強いから、あのチームを造り上げられたってこともあるんで、勝利と敗退はコインの表裏みたいなモノ。

それを両方取りに行けるのがホントの達人監督なんだろうな。


4)ベイルはロナウドを超えたか
容貌も含めて完璧に過ぎるロナウドですが、この大会でのベイル活躍は無双でした。
年齢からいって、ロナウドからエースの座を奪う可能性があるかも。
その時、レアルの経営陣はどう判断するんだろう。


5)イブラヒモビッチの強さに呆れ

キエッリーニを軽く突き飛ばして相手にしてなかったのには驚いた。
強さという点では、世界最強なんですね。


6)号泣!クリスティアーノ・ロナウド

決勝で退場する時、延長でエデルが得点を決めた時、終了間際、テクニカルエリアに出っ放しで叫んでいた時、終了した後の泣きっぷりには驚きました。
ロナウドをあそこまで駆り立てた感情とはなんなんでしょう。
彼はすでに90億の年収と、おそらくは数百億円の資産と、3回のバロンドールを始め、あらゆる栄光を自分のモノとしています。
それでもなおかつ、あれほど狂気の如く、自国の勝利を希求したのは何故か?
自国民からのプレッシャーだけではない、あの欲望の強さことが、クリスティアーノ・ロナウドをクリスティアーノ・ロナウドたらしめているのではないでしょうか