オランウータンのアミーちゃん。

推定7歳。

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赤ちゃんの時に人間に捕獲され、
小さな暗い木箱の中で
鎖につながれたまま
少なくとも7年間
生きてきました。


救出チームが駆けつけた時には
人生をあきらめてしまったかのような感じでした。

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狭い木箱の中では
長年
脚を伸ばすこともできず
背骨も曲がったままになってしまいました。
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ボルネオでは、
いまだに
パーム油生産のためにオランウータンの住処である原生林を破壊し、
オランウータンたちは
住処も食料もすべて突然奪われて行き場を失います。

人里近くにさまよってきたオランウータンは
通常殺されてしまいます。

もしも
お母さんオランウータンに赤ちゃんがいた場合には、
お母さんだけ殺して
赤ちゃんはペットとして飼育するか、
市場へと売られていきます。


ペットと言っても
飼育環境はこのように最悪の飼い殺し状態です。


すべてはパーム油のため。
日本もパーム油を大量に消費しています。

よく日本人の中には、
認証パーム油を使う企業もいるからとか
輸入量が他の国よりも少なめだからと
まるで責任がないかのような発言をする人もいます。

でも
パーム油を大量に消費し
オランウータンだけではなく
多くの動植物を犠牲にすることに加担しているのは事実です。




アミーは
救出されたとき
首に重い金属の鎖をまかれていました。

皮膚に食い込むくらいきつくまかれていました。


救出にきた獣医師がそっと優しく手を差し伸べます。
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すこしづつ安心していきます。
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いままでずっと人間にひどい仕打ちを受けてきたのにもかかわらず、

優しい人だと理解したようです。
安心した顔つきに変わりました。
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アミーがすっかり安心したのを確認してから
首に食い込んだ鎖を切断しました。
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そして
International Animal Rescueのリハビリを受ける保護施設へと送られました。


このアミーのように
一生に渡り監禁されたままのオランウータンは他にもたくさんいます。

保護団体に救出されない場合には、
死ぬまで、暗く狭い入れ物の中で
孤独に生きなければならないのです。

アミーも救出されるまで
7年もかかりました。


私たち人間は、
なぜこうも無慈悲になれるのでしょうか。




「天地一指万物一馬」
(てんちいっし まんぶついちば)

これは荘子の言葉です。
 
天地のあらゆる存在は、一本の指、一頭の馬と同じ。
 
すべては、密接に繋がっていて
究極的には一つの存在であること。



私たちの表在意識の中では
自分の指と
他人の指、
別々のものであるという幻影が成り立っています。

だから、
平気でオランウータンを虐待してしまう。

でも
その行為は
本当は
自分自身を虐待しているようなもの。


今は、
一刻も早く
多くの人がそのことに気が付かないとならない時期に来ています。



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