このブログでは
田舎のいろいろな影響についても書いてきました。
ひかたま:田舎暮らしでIBDが改善
ひかたま:田舎の子供たちの小児がん
など。

そして
今週は
昔ながらの生活をしているアーミッシュの人たちの
遺伝子が変異して
テロメアが長くなり
健康長寿になることも判明しました。
ひかたま:アーミッシュの遺伝子変異

田舎は
環境はとてもいいものの
農薬が問題視されています。




動物でも田舎と都会でどちらがいいのでしょうか。

都会での短所は
過剰な光害、騒音、大気汚染、水の汚染、自然界の良質な食事が少ないなど。

都会での長所は
人工的な食事の確保が楽、巣箱の提供、暖かい気候などがあります。


うーん、これは長所なのかどうか・・・。



シジュウカラ科の
Parus major(P. bokharensis)(以下シジュウカラ)を使って
都会と田舎のどちらが生体にいいのか調べた研究の結果があります。
01680149801

その結果、

都市環境に住むシジュウカラの「テロメア」の長さは
短期間で短くなる!
ことが判明しました。


つまり
都会に住むと、健康寿命が短くなることが予想される
という結果です。


テロメアとは
染色体の末端部にある構造で、染色体を保護する役目を持っています。
テロメアは、これが老化と深い関わりを持っていて
細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていきます。

ようするに
テロメアが長いと
健康寿命が長くなります。



この研究では
シジュウカラを対象にして、
生息地域とテロメアの長さが関係しているかどうかを調べています。

シジュウカラの兄弟関係にある個体を、
一方は都市環境に放鳥し、
一方は農村環境に放鳥しています。

13日後に血液を採集し細胞のテロメアを調べた結果、
短期間であるにもかかわらず
テロメアの長さに明確な違いが生じていることが判明したのです。


teromencbi.nlm.nih.gov




この鳥にとって、
都市部の環境でのストレスが
テロメアを短くする要因になっているのではないかと研究チームは考察しています。


人はどうなのでしょうか。
おそらく
同じでしょう。

鳥も人も
本来は自然界から発生した生き物です。

いずれ人でも調査されるのではないでしょうか。




こちらも
ひかたま:「天私無」鳥が空を飛ぶ権利
ひかたま:アーミッシュの遺伝子変異


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