国家総合職教養区分・一次試験対策について
試験の細かい内容
一次試験では基礎能力1, 2の二つの科目を択一問題で解くことになる。
基礎能力1の構成
- 文章読解3問
- 英長文読解5問
- 数的処理16問
となっており、すべて知能問題である。特に数的処理の比重が2/3の締めることから「理系」が特に有利になる試験といっても過言ではない。しかし、一方でTOEICなどの公式の英語試験でのスコア提出をすれば最終合格点に加点されることから英語が得意な人も試験場有利だろう。
基礎能力2の構成
たとえば平成26年度の内訳は以下のようなものであった。
- 時事 6問 : 大学受験の公民レベルの内容
- 数学 2問 : 方程式に関する問題が頻出
- 物理 2問 : 大学受験の中でも基礎的な内容
- 化学 2問 : 化学1の内容を押さえていれば解ける
- 生物 2問 : 生物1の内容で解ける
- 地学 1問
- 西洋思想関連 2問
- 日本史 2問
- 世界史 2問
- 地理 2問
- 公民 4問
- 経済関連 3問
ここで、教養試験場最も有利なのは「国公立大学受験をし、経済学部または法学部に入った人」といえる。なぜなら5教科7科目の幅広い試験内容をすでに一度勉強してありそれにかなり近い形での出題であるとともに(個々の科目の問題レベルは結構低い), 時事・公民の問題は行政や経済関連のトピックが頻出であるからだ。
さて、まずは一次試験を通過しないと次にいけないが、この一次試験が10倍という高倍率であり、もし基礎能力2を全てやっていたらコスパが悪い。
それよりはか知能問題でどれくらい取れるかの腕試しとして使うくらいがちょうどいい。
また、大学の学部が経済や法ではないが受験を目指しており、大学受験で勉強を頑張ったと思える人はサクッと合格してしまえるだろう。
逆に、一からのスタートで本気でこの試験の合格を目指すのは得策ではない。知識問題の対策は一冊読んで一問出るかどうかなので、しっかりと春の専門試験に向けて専門科目の理解を深めておいた方が合格確率は高まると言える。
特にやるべきこと
明確に二つだ
- 数的処理
- TOEIC対策
知識問題はコスパが悪いしどうせ択一なので消去法である程度当たるので、それよりも比重の大きい数的処理と、+αでか点をもらえるTOEICの対策をしっかりしておく。(もちろん英文読解の点も取れるようになる)
TOEICで730点, 数的処理で7割を越えれば合格ラインに乗れるだろう。
そしてこれはそのまま翌年度の専門区分の重点対策になる。
昨今省庁も席次を気にせず採用を行っているので、
細かいを狙うのではなく
- 効率よく合格ラインに乗ること
- 説明会に参加して希望する省庁に入省の意志を伝えること
が最も重要かつ時間をさくべきタスクであることを肝に銘じておこう。